帰省ラッシュっていうのは、年々緩和されてきているらしい。
分散化が進んでいるっていうのもあるんだけど、正月に規制するっていう人の数そのものが減ってるのかも。
核家族ったって立派なひとつの家族なわけで、正月だからって大家族に回帰するとこはないわな。
お祖父ちゃんお祖母ちゃんに孫の顔見せるのは、もっと気候のいい、交通機関の空いてる時でいいわけだし。
やっぱ正月は家族でマターリがいちばん。
ところで、家族を名乗るからには、家族のアイデンティティが確立していたほうがいいね。
大袈裟なものでなくていいんだけど、たとえばその家族のお雑煮のスタイルが決まっているとか。
うちのは、上手いよ。
鶏がらだしのお吸い物、具は鶏肉とほうれん草とミツバだけ、餅は焼いた丸餅。
白味噌の雑煮で育ったプロパンガスにとっては、おふくろの味でも何でもない、うちの家族プロパーの味。
こうやって少しずつ、家族のカタチが出来上がっていく。
ま、完成する頃には、娘は出て行くんだろうけどね。
それでもいいじゃないか。