3月末にそれまでいた会社に見切りをつけたとき、次の就職までの、人生に何度もない数ヶ月単位の休暇のあいだにやっておきたいと想ったことは、自分自身の心身のリフレッシュ以外にもいくつかあった。
そのうちのひとつが、娘をいろんな場所、特に平日でなければ混んでいて行きたくもないような場所に、できるだけたくさんつれていってやることだった。
もう少し大きくなって、記憶に残るようになってからでも行く価値はあるのだが、記憶の水面下に、動物でも草花でも、本物を見たという情報を植え付けたかった。
ゾウの鼻が長いとか、ゾウは耳が大きいだとか、本からでもテレビからでも学べる特徴ではなく、なによりもそのカラダが巨大なのだということを今しかないこの時期に教えたかった。
そういう想いから娘を連れていこうと想っていた場所も、今日の八景島でほぼ全部行き尽くした。
さあ、そろそろ真剣に就職活動でもしようかね。