臭気判定士の激闘 -44ページ目

臭気判定士の激闘

国家資格:臭気判定士がお送りする、消臭と脱臭対策について。悪臭苦情との闘いの日々。
キレイな空を目指して、株式会社カルモアの全コンサルタントが執筆しています。

カルモア社員は名刺交換の際、臭気判定士ってどんな資格?とよく聞かれます。
今回は臭気判定士という資格についてお話ししたいと思います。


臭気判定士とは、一言で表すと『嗅覚測定を行うための国家資格』です。
嗅覚測定と臭気判定士はセットで覚えておくと理解しやすいです。
まずはこの資格が必要とされる事情からご説明します。

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世の中にはニオイで困ってしまう事が沢山あります。
例えば買ってきた商品についていた変なニオイ、新しく引っ越した先の住宅に染み付いた謎のニオイ、近隣の店舗や工場からの強いニオイ、等。
ニオイの対策をするためには最初にニオイを測定し、どのような質のニオイがどの程度の量で発生しているのか評価しなければなりません。

ニオイの測定方法には分析機器による測定法と、人の嗅覚を用いる『嗅覚測定法』の2種類があります。
カルモアではどちらの測定も行うことができます。
法律(悪臭防止法)によって各自治体が規制基準値を定めるのですが、地域により規制方式がバラバラなので、『機器分析』と『嗅覚測定』の両方が必要になるからです。

ただし、臭気苦情は人の感覚によるところが大きいため、機器分析ではニオイを充分に調査しきれず、苦情解決に結びつけられない事が多いのです。そういった背景もあり、臭気判定士が行う『嗅覚測定法』が臭気測定の主流になりつつあります。


今回のブログでは機器分析による測定ケースは割愛しますが、機器分析が非常に役に立つ例もありますので、別の機会に紹介したいと思います。

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嗅覚測定法』は、無臭の袋の中に空気と臭気ガスを一定量いれ、袋の中のにおいを嗅ぐという作業をします。さまざまな濃度の臭気ガスを調整し、ひたすら地道に嗅いでいきます。このとき、人がにおいを感じなくなるまで空気希釈した臭気の希釈倍数からニオイの強さを計算し、最終的に臭気指数や臭気濃度といった数値を求めます。人の鼻でニオイを嗅ぐことになるので、様々な種類の臭気成分に対応する測定が可能です。

その代わりに、良いニオイも悪いニオイも同じ土俵で数値化されてしまうので、嗅覚測定法で得た数字だけではどのようなニオイか判らないという弱点もあります。

臭気判定士は嗅覚測定において、パネル(においを嗅ぐ役目の人)を選定するほか、試料の採取、測定の実施、結果の求め方まで全てを統括します。全国で年間10,000件以上も発生している悪臭苦情を解決するために、工場・事業所からのにおいを測定する事が主な仕事です。
カルモアではこのほかにも、住宅やオフィスなどの異臭発生原因の究明や、製品からの臭気クレーム品の調査などを臭気判定士として請け負うことがあります。

日本には臭気判定士が3,000人以上居るそうです。
ちなみにカルモアには私の知る限り18人居りますよ。
さまざまなニオイの現場に対応するため、一人一人が担当する仕事の内容はかなり異なります。現場で求められるノウハウがそれぞれ沢山あるという事なのでしょうね。

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臭気判定士になるには、18才以上であれば誰でも受験申請することができ、筆記試験と嗅覚検査に合格すれば資格が取得できます。

ここでよく勘違いされてしまうのですが、臭気判定士だからといって鼻が良いわけでは無いですよ。

むしろ一般的な嗅覚の臭気判定士ほど重宝されやすいと思います。
嗅覚検査自体は鼻が正常であると判定する事が目的で、90%近くの方が合格している筈です。
どちらかと言えば筆記試験が難関で、確率統計や臭気に関する法規などの問題を70%近く正解しなければなりません。筆記試験を合格する割合は近年ですと2割でしょうか。
年に1回筆記試験が行われますので、気になる方は過去例題を眺めて、カレンダーと相談してから受験することをすすめます。

それから、どの程度の収入になるか気になる人も多いのではないでしょうか。
実際のところ臭気判定士は臭気の測定業務に関する資格なので、資格単体で仕事を行う場合、測定や調査業務を行うのみになってしまいます。
そうなると、そもそも臭気というカテゴリー自体が比較的ニッチな世界ですので、臭気判定士業務だけで満足行く収入を得るにはかなりの努力や運が必要になると思います。

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カルモアの場合は臭気測定器や脱臭装置を販売したり、脱臭施工やカビ調査などの業務を請け負ったりしています。

そのような訳で、臭気判定士は幅広くさまざまな業務に携わるので、どのような人が向いているとか言いきるのが難しいのですが、考えたり工夫したりしながら行動するのが好きな人ならきっと活躍できると思いますよ。弊社でも偶に求人が出ていますが、臭気判定士必須とか、臭気測定経験優遇とかはまず念頭に無いですし。

〆が適当で申し訳ないのですが、少しでも臭気判定士の認知度アップに役立てば、と思い
長々と書かせて頂きました。

お付き合いいただき本当に有り難う御座いました!




マンションゴミ置き場の脱臭装置「酸素クラスター除菌脱臭装置」を導入して12年経過した現場ですが、
ここ数年予算の都合からメンテナンスを実施していなかったところ、
最近 脱臭装置の効果が弱くなっているのでは?
とマンション管理会社から調査依頼があり、カルモアサービスセンターから現状調査をし、
部品交換か機種更新かの提案結果、機種更新で受注に至りました。




見た目は、問題なさそうですが、「脱臭効果が弱くなっている」と、お客様の体感からご連絡を受けました。
どのように弱くなっているのか? 

脱臭装置をメンテナンスしていないので効果が弱まっているのです。
その脱臭装置が機能していない事を詳しく調査しました。

調査内容
・脱臭装置の作動確認
・各部品の劣化確認

結果
・生成管のガラス部が割れており、交換必要
・トランスに不具合が発生して、交換必要
・台座の絶縁破壊あり、交換必要
・トランスボックスの劣化あり、交換必要
・本体内部の塗装が劣化して傷んでおります。

これは重傷でした。


部品の交換をしても全体的に痛んでいるので、コストパフォーマンスも高い、新型酸素クラスター脱臭装置の本体更新をお勧めしました。

現在設置されているエアホーク50型は取扱終了品なので、後継機のシルフィードmini型を提案し、お客様に納得して頂き この度取付工事を行いました。



きちんと機能しているか、試運転して確認します。



これでゴミ置き場の環境が良好に保たれますね。

カルモアの医療産業支援チームでは主に、
病院の病理検査室のホルムアルデヒド対策を行っております。

今回はホルムアルデヒドの人体に対する健康障害についてお話しします。

ホルムアルデヒドは、粘膜や皮膚への刺激性や呼吸器系への感作、
慢性症状として肝臓や腎臓などの臓器に障害が起こる化学物質です。

また、国際がん研究機構により発がん性がある化学物質として指定されています。

上記のことから、平成20年に特定化学物質障害予防規則の改正・施行され、
作業環境において0.1ppm以下にしなければならないということになりました。

病理検査室においてホルムアルデヒドはホルマリンとして臓器の保管等に使用されています。

病理検査室のように様々な所に発生源がある場合、発生源毎に局所排気装置を設け、
作業者の方々が意識して運用していかない限り0.1ppmを切る事は厳しいのが現状です。

しかし、弊社では、カルモアハイブリッドシステム・0.1ppm以下保証としてご提案させて頂いております。


ホルムアルデヒド対策を考えの際は是非ご連絡下さいませ。
紙工場の硫化水素排気対策として
弊社のマイクロゲルが活躍致しましたのでご紹介させて頂きます。


弊社消臭剤マイクロゲルと高濃度硫化水素との戦いでした。
硫化水素450ppmという大変高濃度排気でした。
国際火山災害健康リスク評価ネットワークによると
死の危険のある肺の浮腫以上、非常に危険、このレベルでは避難が必要未満となりますので
排気自体を直接吸引するなどもってのほかというレベルでとても危険な濃度です。

さて、今回は当工場の排気が及ぼす周辺環境への影響度合いを低減させるというのが目的です。

消臭剤マイクロゲルは、排気口の中でスプレーする方法と、
スクラバーの循環水に添加する方法の2通りがあります。
スプレーよりもスクラバーの方が消臭効果が高いですが、今回は排気口の中でスプレーする方法をとりました。
理由は費用が安価であり運用性が高く、簡便だからです。

消臭剤噴霧ノズルの取り付けはこんな感じです。



噴霧ノズルの写真はこんな感じです。



さて、結果はと申しますと消臭剤処理後で150ppmまで低減させる事に成功しました。

除去率は64%です。

今回はデモテスト用の簡易装置なので実機でしっかり組み上げればさらに安定して
良い数字がでると予想されます。

この64%という数字に対しての考え方は様々ですが、必要除去率をクリアし、
且つ他の装置より安価であれば問題ないかと思います。



栃木県某所のショッピングモールのゴミ置き場に酸素クラスター除菌脱臭装置
エアホーク60Fが4箇所のゴミ置き場に設置されています。
平成17年に設置され、約11年間ゴミ置き場の脱臭をしておりました。



当施設ではゴミ置き場内壁面に酸素クラスター除菌脱臭装置が取り付けられています。
このようなゴミ置き場は人の出入りやゴミの量がとても多くなりますので、
脱臭装置は写真のように汚れてしまいます。


エアホーク設置状況

更に、カバーを外してみると生成管もとても汚れています。
生成管は酸素クラスターイオンを発生させるとても重要な部品ですので、
ここが汚れると酸素クラスターイオンの発生量が減少してしまいます。
その為、1年毎の清掃グリスコーティング3年毎の交換を推奨しています。


[交換前]   


[交換後]


また、点検の前後に酸素クラスターイオン数を測定することで
点検の効果を数字で表しています。


測定

機器の保守に関しましては、御不明点等ございましたら
弊社サービスセンターまでお問い合わせ下さい。