ランドマーク制作中なんですが、作業中に気が付いた「Blender」の小技集を投稿していく事にしました。
トラブった時に対策方法をネットで検索しても、なかなか見つからないような小技を取り上げていきます。
今回は様々な理由によりローカル座標がずれてしまっている状態での配列複製です。
まずは「例」です。↓
↑立方体のローカル座標は元々は面の法線方向(面に対して直角方向を基準)にあったのですが、上の画像の立方体は方向がずれてしまっています。
モディファイアの「配列」はオブジェクトのローカル座標を使って複製するため、以下のようになってしまいます。↓
↑本来は立方体を面方向に繋げようと思っても、この場合、なかなか作業が大変です。
立方体には、編集モードでの「ノーマル座標」があるのですが、切り替えてみても配列方向は変わりません。↓
↑モディファイアの「配列」は「ローカル座標」限定のようです。
そこで、ローカル座標がずれた立方体を面の法線方向に配列する方法です。
考え方としては、立方体のローカル座標を元の状態に戻せば良いという事になります。
以下、手順です。
①任意のプリミティブ(今回は平面)を新規に追加しました。↓
↑平面のローカル座標は面の法線方向基準になっています。
②立方体を編集モードにし、面を選択した状態で「トランスフォーム座標系」を開いて、「+」アイコンをクリックして、「Face」という名前の座標系を追加しました。↓
③オブジェクトモードにしました。↓
④平面を選択した状態で、「オブジェクト」→「トランスフォーム」→「座標系に揃える」をクリックする事で、緑の平面が新規に生成された「Face」座標の向きに揃いました。↓
↑緑の平面は同じ向きの「ローカル座標」を持っているので、この状態で緑色の平面のローカル座標を立方体にコピーすれば良いという事になります。
⑤オブジェクトモードで、「立方体」→「平面」の順に選択した状態で「ctrl」+「J」でジョイントしました。↓
↑ジョイントする事で、最後に選択された平面のローカル座標が立方体のローカル座標にコピーされました。
⑥編集モードにして、立方体全体を選択した状態で「P」で別オブジェクトに分離し、原点の位置をジオメトリに戻して完了です。↓
この状態で「配列」してみました。↓
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