今回は自分が去年の暮れからコツコツと集めてきた装備についての説明をしていきたい。
まず、なぜ装備を一新するのかという話になるが、これはダウラギリの時の自分の心境が一番の理由だ。
2015年に行ったダウラギリでは大震災や右腕麻痺などのトラブルが起こりはしたが、自分の一番の失敗だと感じていたのは、自分自身のあらゆる未熟さだった。
私もずっと製品を愛用していたモンベルさんに装備を提供していただいたことへの浮かれ。BCでのイタリア人登山家との衝突。そしてなにより、一時的でも自分の登山を楽しむ気持ちよりも相手を抜かしてやろうと考え感情的になったこと。
たとえ最初にあげたトラブルがなく登頂できていたとしても、私は上記のような未熟さがあればまた浮かれ、大して何も学んでいなかったかもしれない。
だから、今回は初心を思い出して、汗水垂らしてお店で稼いだお金で主要な装備を買い、自分自身も一からスタートする気持ちで、それらの装備と出発しようと思っていた。
長々と書いたが、要は心機一転である。もちろん100パーセントすべてを一新するわけではなく、モンベルさんから頂いたアイテムも大切に使っているが、自分の今回の計画により合うと思ったものを持っていくということになる。
まず、なぜ装備を一新するのかという話になるが、これはダウラギリの時の自分の心境が一番の理由だ。
2015年に行ったダウラギリでは大震災や右腕麻痺などのトラブルが起こりはしたが、自分の一番の失敗だと感じていたのは、自分自身のあらゆる未熟さだった。
私もずっと製品を愛用していたモンベルさんに装備を提供していただいたことへの浮かれ。BCでのイタリア人登山家との衝突。そしてなにより、一時的でも自分の登山を楽しむ気持ちよりも相手を抜かしてやろうと考え感情的になったこと。
たとえ最初にあげたトラブルがなく登頂できていたとしても、私は上記のような未熟さがあればまた浮かれ、大して何も学んでいなかったかもしれない。
だから、今回は初心を思い出して、汗水垂らしてお店で稼いだお金で主要な装備を買い、自分自身も一からスタートする気持ちで、それらの装備と出発しようと思っていた。
長々と書いたが、要は心機一転である。もちろん100パーセントすべてを一新するわけではなく、モンベルさんから頂いたアイテムも大切に使っているが、自分の今回の計画により合うと思ったものを持っていくということになる。
今回はグレゴリー正規店でやってもらったフィッティングの話と、さかいやスポーツさんで1シーズン前のブラックダイヤモンドのバックパックを購入したのでその説明をしたい。
量が多いので大体3編くらいに分けようと思っている。
【バックパック】
・グレゴリー バルトロ85 Sサイズ
・グレゴリー バルトロ85 Sサイズ
2年前のダウラギリでの右腕麻痺(橈骨神経麻痺)は、自分の体調、精神面の問題もあったと思うが、一番はバックパックの肩と腰の加重分散がうまくいっていなかったことに起因する。(もっと簡単に言えば凡ミスである。ザックに問題があったわけではない。)グレゴリーのバルトロはザック自体にS、M、Lと、背面長に合わせてサイズを選べるようになっており、さらにショルダーベルトと腰ベルトも取り外し可能でXS、S、M、L、XLと体に合わせた交換が可能だと聞いて、自分の細身の体に限りなくあったザックになるかもしれないと興味を持ったのがきっかけだった。
しかし、ネットで探すだけではどれが自分のサイズに合っているかどうかよくわからないし、なにより肩と腰のパーツは交換不可能になる。なので正規輸入の店頭の値段でもいいから、とにかくいいものを買おうと思い、原宿にある関東唯一のグレゴリー直営店へ。
値段がネットで買うのより2倍近くの値段になるので、正直かなり不安だったが、意を決して専門店へ。専門知識を持ったスタッフの兄さんがものすごく真剣に相談に乗ってくれ、私の背面長からザックの背負い方まで色々見たうえで、ザックは実質80リットル付近になるバルトロ85のSサイズ、そしてショルダーベルトをSサイズに交換、アメリカ規格のためほとんど扱っていないというXSの腰ベルトも拵えてくれた。(私が日本人の中でもかなりの細身のため)
こうして大容量ザックなのにも関わらずサイズがすべてS以下という不思議なチューンナップのザックが出来上がったわけだが、実際に重しを入れて背負ってみて、腰ベルトがまだ少し締まればいいかという印象があると話し合ったが、これより小さいものはないし、それ以前にほかのどのメーカーのザックもここに関しては似たようなもんなので決定することにした。おそらく国内ではグレゴリーでここ以外にこういったパーツ交換を行ってくれる店は少ないかもしれない。値段は高かったが個人的にはスタッフの兄さんに感謝している。ネットで買うと2万円台後半だが、正規店で購入したため結果的に5万円近くの買い物になった。
機能面でもレインカバーとサブザック標準装備、雨蓋のポケットが珍しく2つに分かれていたりと、随所に面白い部分がある。
・ブラックダイヤモンド スピード50
こちらはビバーク用装備を入れて速攻登山を行うアマダブラム用に購入した。某登山用品店で1シーズン前のモデルが格安の14000円で売っており(定価21000円税別)、スピードに元から目をつけていたので即決。サイズLだが、そこまで重いものを入れるザックではないため、縦走用のバルトロほどサイズに神経質にならずともよいかと判断した。
50Lは速攻にしてはでかいのではと思う方もいるかもしれないが、冬山でのビバーク有の2泊3日(アマダブラムでは最長3泊を想定)で、かつ睡眠はしっかり取りたいのでエクスペディション用のシュラフを入れたいし、それにフリーソロで行くにしてもギアやセルフビレイやツェルトのビレイ用のロープなども必要なためこの大きさになった。
重量は約1200gなのでぼちぼち。耐久性は無視してもうちょっと軽いウルトラライトハイキング用みたいなものでもよかったかとも思う。