板前さんからもらった餞別 | ぶるーじょーのブログ ヒマラヤへ直球勝負

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フリーター。25歳。ヒマラヤの8000m峰14座を酸素ボンベなしの単独で登るのが夢です。自然で学んだこと、素敵な人との出会いを通して生きる想いを伝えたい。

今月19日が、私が今まで働いてきた寿司屋での最終日だった。

 

やはり、予想はしていたが時間の感覚は長いようであっという間に過ぎてしまう。

 

ずっと朝から晩まで働いて、居残りして、また早朝に出発して・・・という生活が当たり前に染みついていたので、最終日には「明日からもう来ないのか」と思うととても不思議な気分だったのを覚えている。

 

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何人か、私が親しくしていた板前さんから「死ぬんじゃねえぞ!」と餞別を頂いた。こんな風に送り出してくれる人がいるとは露程も思っていなかったので、今の自分の感情は正直言葉にできない。

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今月から、本格的に登山家として再出発する。

 

そう決断してから、私が働いていたお店の板前さんに本当のこと(端的に言えば自分が一生かけてやりたいことが本当は登山であること)を正直に言うか、年配の人のアドバイス通りに嘘も方便で通すか長い間葛藤してきたが、

 

結果的に、今では正直に打ち明けて心からよかったと思っている。

 

尊敬していた板前さん達に、ただ「頑張れよ」と言ってもらえただけでうれしかった。

 

もちろん自分が正直に言ったことで、「じゃあこいつに今まで教えてやっても結局途中で店を辞めるんだったら意味がなかったな」と思う人もいるだろう。特に経営者クラスや部長クラスではそうだと思う。

 

でも、それは私に責任があるのだから受け入れるしかないと思うし、それができないならバックレようとたいして変わりはない気もする。(実際私の同僚の見習いは全員バックレている。)

 

今回改めて学んだのは、心のつながりとはお互いに誠実であることが前提だということだ。

 

言い換えると、相手がどう思うかは別にして、私が「自分の本当にやりたいことや正直な想いを、慕っている人にちゃんと打ち明けたい」と思えたことが重要であったように思う。

 

なぜなら、お世話になった人に対して自分にできる最大の礼儀は筋を通すことであり、その人ならわかってくれると信頼することだから。(人間関係に関してはもともと臆病なほうなので実行に移すまでにかなりの時間がかかったが・・・)

 

そういう気持ちは絶対に伝わる。

 

アドラー心理学的にいえば「誠実に言えるかどうかが自分の課題、相手がそれに対してどう反応するかは相手が決める相手の課題であり、自分にコントロールすることはできない」。

 

だから、相手の反応いかんでなく自分にできる最善のことをやる。

 

ヒマラヤから帰ったら、カトマンズのお土産をたくさんお店の人にもっていこうと思っている。私は直感的にもうあのお店で働くことはないのだとわかっているが、お店の人は好きだ。

 

ヒマラヤ山脈、トロンピークとアマダブラムの登山に出発する日は日本時間で3月14日に決定した。行動予定期間は約2か月。

 

自分が一新すると決めた装備も、東京をあちこち歩き回って、おおかた必要なものがそろってきた。

 

2月は日本の山での冬期登山とトレーニング、そしてあらたにブログも大幅リニューアルするためにWordpressの勉強も並行してやっていく。新しいブログは、ネパール出発前にある程度形にできたらと思っている。

 

これは、自分の伝えたいことや書きたいことが登山を中心に写真や動画もコンテンツとしたかったり、話題別に見やすく整理し、オリジナリティ出すためのもので、これからの活動のキーを担うことになるので、色々な方と相談しながらやっていきたい。

 

次回はヒマラヤでの行動計画や装備について詳細をアップしていきたいので、よろしくお願いします。

 

 

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