元々志望していた大学は、余計なプライドだけで決めたようなものだったと今になって思う。
【とりあえず東大】
高校で3年間ずっとそう言われ続けていたので
その道しかないと思い込んでいた。
しかし
視野を広く持つと、
それまで見えていなかったものがたくさん見えるようになった。
視点を変えると、
本当に必要なものだけが見えるようになった。
よく調べて息子にとって良い大学を見つけ
前期も後期もその大学に出願した。
浪人時のセンター試験の結果は、前年度を上回った。
センターリサーチもA判定だった。
そして私立大学の受験が始まった。
一般受験した私立大学
センター利用で受験した私立大学
手厚く手広く受けたにも関わらず
合格をもらえたのは2校のみ。
センター試験の結果だけを見て安心していたが、私立大学の結果は厳しいものだった。
それでも現役時は全落ちだったので、それに比べれば良いのだが、
志望度合いの高い私立大学からの合格は無かった。
ネットで合格発表を確認する度に
【不合格】の文字を見る事が多く、
精神的なダメージは想像以上に大きかった。
センター試験が昨年度より良かったとか
センターリサーチでA判定だったとか
それで気が緩んでしまったのだろうか?
もしかしたら
センター試験でのマークミスがあったのかもしれない。
しかし
センター利用の受験で合格した私立大学もあったので、その時はマークミスの可能性については考えもしなかった。
予備校生活は順調だったとは言えない。
《この1年間を戦い抜いた》
そう胸を張って言えるような勉強量では無かった。
そもそも足りない勉強量
それなのに、
センターリサーチ国立大学A判定
『これくらいの勉強量で行けるんじゃないか?』
息子の中にそんな油断が無かったか?
『国立大学に行けるだろうから、私立大学の対策はいいや』
息子の中にそんな甘えが無かったか?
ここまできたら、
国立大学2次試験に向けて頑張るしかないのだ。
私は、合格した2校のうちひとつの大学に入学金を納め、息子を見守るしかなかった。