続きです。




今の私なら、その時の夫の気持ちが理解出来る。


私は息子の勉強にのめり込み過ぎていた。


全てに於いて、勉強を優先させていた。



《挨拶がない》というのも、

夫が帰宅する時間に息子は自室で勉強に集中していたり、

塾に行っていて夜遅く帰ってきたりして、

夫と息子はあまり顔を合わせる事が無かったのだ。



私自身も、仕事に、家事に、塾の送迎に、と忙しくしていて


(分担してと言っても拒否された過去がある)


おそらく、


夫は家庭の中で疎外感や孤独感を感じていたのだろう。



ただ、訴えるにしても

その時はタイミングが悪過ぎた。


子ども達が模試に行かなければいけない。



私は、夫にとりあえず謝った。


夫の事を疎かにした事はない、ただ毎日がとても忙しくて誤解を生んだかもしれない、と。



夫が猛烈に、そして唐突に激怒したので、

模試に行かなければいけない子ども達は席を離れられずに

私たち夫婦の話を黙って聞いていた。





その後、夫は私の言葉で落ち着いたが、


私は、大急ぎで子ども達に支度をするように声を掛け、車で駅まで送った。



子ども達を無事に送り出した後、夫は

「模試の結果は、今回期待出来ないな。」

と、安心したのか笑っていたが、



私は、全く笑えなかった。




とりあえず、家族解散は回避した。

回避したが、これで良かったのかどうか、本当のところはよく分からない。





こんな本があるんですね。。。