子ども達がS台模試を受ける日の朝のこと。



朝食を静かにとっていた。


子ども達は難しいS台模試を受けるにあたり、

電車の時間を気にしながら、

少し緊張していた。




その時、夫が突然ダンッと大きな音を立てて、

ダイニングテーブルに箸を置いた。



私も子ども達も驚いた。



何も話していなかったのに、地雷はどこにあったのか?

状況が理解出来ず、何も言えずに夫を見た。



夫は突然言った。


「この家は、解散だ。」



解散、、、?

何を言っているんだろう、この人は。



家族解散宣言されても、今は子ども達の模試の方が大事なんだけど。



息子の勉強の事をあんなに言ってたのに。


だから、私も必死だったし、息子も親の期待に応えようと努力しているのに。


これから模試なのに、


なぜ邪魔するのか。




夫はひとりで激怒していた。


《息子は勉強は出来ても、人としてなってない》

《挨拶もないし、自分が中心だと思っている》


などと言った。