私はとても不安だった。
そして息子の意見も聞かずに入塾を決めた。
なぜか。
息子が小学校を卒業する直前に
突然、夫は私にこう言った。
「〇〇(息子のこと)は中学校に入ったところで中間テストと期末テストとか、出来るのか?」
「あいつには無理だろ」
「学年で300人いる中で200番にも入れない」
「100番以内ならマシだが、絶対に無理だから」
夜、子どもが就寝した後
2人でテレビを観ている時に突然に言われた。
本当になんの前触れもなく唐突に言われた。
あまりにもショックで言葉を失っていると
「え?出来ると思ってんの?」
「まぁ、中学校が始まれば分かる事だから」
と、追い打ちをかけてきた。
私は、算数や理科が好きそうな息子の様子を見ていたので
それを伸ばしてあげたいとぼんやりと考えていたが
それではダメなんだと
それだけではダメなんだと
夫の言葉で自分を追い込んでしまった。
夫の言葉で息子の将来がとても不安になった。
今度は自分が安心したくて
自分の不安を息子に押し付けた。
「中学校が始まったら分かるって?」
「結果を出せば良いんでしょ?」
そう考えてしまった。
勉強するのは息子なのに
息子の思いを置き去りにした。
もしかしたら
一番不安だったのは夫だったのかもしれない。