海外に出ると自分が日本人だということを強く意識する・・・というかせざるを得ない。

日本における外国人登録者の割合は2%弱というから、日本にいても他の国の人々と比較する機会は少ない。


ここの国は移住者が多い。・・・3.~4代もさかのぼれば殆どだ。

子どもたちも、そういった多国籍のお友達に囲まれて、自分が日本人だということを再認識し、日本が長い歴史もち、長い間単民族で国を存続させてきたことを改めて貴重に思い、強い感動を覚えるようだ。

それと共に他の国の持つ日本人のイメージにもびっくりしている。



ある船に火災が発生した。船長は乗客に海に逃げるよう指示した。

イギリス人には 「紳士はこういうときに飛び込むものです」
ドイツ人には  「規則では海に飛び込むことになっています」
イタリア人には 「さっき美女が飛び込みました」
アメリカ人には 「海に飛び込んだらヒーローになれますよ」
フランス人には 「海に飛び込まないで下さい」
ロシア人には  「最後のウオッカのビンが流されてしまいました。今追えば間に合います」
中国人には   「おいしそうな魚が泳いでましたよ」
北朝鮮人には  「共和国に帰らなくて済みますよ」
ポリネシア人は 黙ってても喜んで海に飛び込む。
日本人には   「みんなもう飛び込みましたよ」


これは日本人の集団心理を皮肉った?有名なジョークだが、娘たちも日々の生活で少なからず、それぞれお国柄。。。は感じるようだ。

もちろん最終的には個人の資質なんだけど。

次女は「あなたはすぐsorryっていうね」とお友達に言われたらしい。

これは個人の性格かそれとも日本人ならではか・・・。

主人のボスが奥さまとご一緒に日本からいらっしゃった。


主人はニュージーランドなど、あちらこちら飛行機で同行するが、私はここでの2日間のスケジュールだけ、夫人プログラムに参加させて頂いた。


数日前から気持ちが落ち着かずドキドキ。


当日のスケジュールを頭に叩き込み、そこで自分ができることを思い浮かべるが、なかなか気が回らないし、果たして自分の気遣いが空回りしないか・・・とても不安だった。


主人は相変わらずのお気楽で・・・「適当でいいんだよ。隣でお話を聞いてうなずいていれば。」って言うけど・・・。



奥さまはとっても素敵な方で、逆に沢山のお気遣いを頂いてしまった。


やっぱり英語ができない。お名前の紹介がきちんとできなかった等など、反省材料は山ほどあるけど、沢山貴重な経験をさせて頂き、本当に感謝。



2日間朝から晩まで主人と2人で家を空け、子どもたちにもだいぶ不便な思いをさせてしまったけど、実は子どもたち結構大人でびっくり!夜遅く帰ると、炊飯器に御飯が研がれタイマーがセットされていたり、洗い物もきちんとかたずけられていたり・・・もうお母さん不要だね(笑)


今回のことでも、また、沢山の人に助けてもらった。

同行予定の施設の事前知識が欲しいという私に、プリントまで用意し、私に説明するために週末の貴重なお時間を割いて下さったご夫妻。

子どもの送り迎え&夕食を助けてくれたトルコのご夫妻・・・


素敵な方々に囲まれ、幸せだなぁ。







去年のバレンタインデーはもちろんまだ日本にいました。


娘たちがそれぞれ「友チョコ」をつくるとかで、100個以上の小さなチョコケーキを焼き、6時間近くオーブンが稼働。


混ぜる→焼く→ラッピング→カードをつける。


という作業を、夜中の2時頃まで、私はともかくなぜか主人までもが手伝って行いました。

(作業しながら、お父さんは「切れ端ね!」と言われ、それでも有難く食べている主人がちょっとかわいそうだったな~笑」


次の日まで家中チョコの甘~い匂い。たった1年前のことなのに、何だか懐かしいです。



この国のバレンタインデーは、「女性から男性への告白」というのではなく、異性関係なく親しい方へのプレゼント的な感覚で行われ、最近の日本の「友チョコ」に近いなぁ~と思います。


今年は長女は「面倒くさいからいいやぁ」ということなので、次女と2人で抹茶フィナンシェをつくりました。


例年より涼しいといわれはいますが、やはり夏。チョコレートを日中持ち歩くのはちょっとリスクがありそうです。


クリスマスと同様、バレンタインデーも、例年繰り返している行事ですが、季節や国が違うと全然違ったものに感じます。





今晩は、おうちで家族でゆったりと映画を観ながら食事をしようということになった。


何を観るかは子どもたちにお任せ。娘たちは、ハリーポッターにしようかトワイライトにしようかといろいろ迷っていたけど、結局何度も観た「サウンドオブミュージック」を選んできた。


本日ののメニューはエビとリークとアスパラのパスタ。


冷蔵庫に残っていたプロシュートとパルメザンチーズと適当な野菜で前菜を作り・・・。


ワインは最近お気に入りのソーベニオンブランのOyster Bay。


テレビの前のソファーに座り・・いつもとちょっと違う夕食。


オシャレなというよりは、ちょっとだらしない光景・・・・(笑)


(3時間余りゆっくりと鑑賞し。途中ワインとおつまみを追加・・・(爆))


娘たちは観終わった後、しばし感動していた。


「歳を経るごとに理解が深まって面白い」  by 長女


うん。映画とか小説って、そういうもんだよねニコニコ



この国に来て、「時間にルーズ」「約束を守らない」・・・などなどこの国の人々に、時々不満を感じます。

(もちろん個人個人様々なので、一様にはいえないけど・・。)

地震がないせいか、家のつくりもチャチで家の建てつけも悪く、いろいろなところで不具合が起きるけど、日本だったら大騒ぎになるような「雨漏りや水道漏れ」なども修理を依頼して1週間できてくれれば良い方です。

ちなみに昨年7月の終わりに入居して、動かなかった換気扇は半年以上過ぎた今も直ってないですし(部品調達中だそうです)あせるまきからガスに変えるといった暖炉も未だに工事に来ません汗

遅れているからといって、全くお詫びの様子もなし、きっと催促したところで、「ドンウォーりー!住めているんだからハッピーだよ」くらいに言われてしまうのでしょう。


そのいい加減さに憤りを感じる反面、この国の人たちが持つ資質に学ぶべきところも多々あります。

たとえば、「挨拶」。

この国の殆どの人たちは、目さえ合えば二コリと挨拶してくれます。笑顔だけではなく、「How are you?」

「It‘s beautiful day 」などなど気軽に声をかけてくれます。

日本では、もちろん知らない人同士挨拶を交わすことは少ないし、街中で「娘の学校などでお会いしたことある方だわ。」なんて思って、頭を下げても、知らんぷりされちゃった・・・なんてことが少なからずあります。(見覚えがないと思っても、相手が頭を下げたら下げ返すのが礼儀かと・・・)

その点、私はこの国が好き。

顔見知りでなくても「Have a nice day!」なんて云われると、小さな幸せ感じます。


もうひとつ「ボランティア精神」

今回の洪水被害でも、自分の仕事そっちのけで救済活動のお手伝いに行った人も沢山いたみたいですし、多額の寄付金もあっという間にあつまったようです・・・お互いさま精神がすごいなと感心しました。

スーパーなどでも、あの棚にあるのが欲しいけどとれない・・・なんて見上げていると、近くの人がさっと手を伸ばし手伝ってくれることが日常的です。

できるだけ、知らない人には係わらない・・・といった最近の日本とはちょっと違うなと感じます。

優しさは連鎖します。お互いさまの精神。。。大切にしていきたいです。