私は中国思想が好きなのですが、その中に老荘思想
というものがあります。老荘思想には、「無用の用」
という考え方があります。役に立たないと思っているものが、
実は非常に役に立っているんだという発想ですね。
たとえば、車輪のスポークは役に立っていないように見えるが、
スポークがなければ車は走れない。部屋に空間がなく、
詰まっていたとしたら、部屋を使うことができない。
木材にしても使えない大木は、人間の役に立たないから、
大木になれたのだ。など、いろいろな例が述べられています。
良い仕事をするためには、遊んでいることも必要であるというのは、
まさにそのとおりの考え方だと思います。良い仕事をするわずかな
日にちのために、何もしない多くの日にちがあるんだということですね。
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