「わからないところがあったら塾で先生に質問しなさい」なんて気軽に言う人がいますが、実はけっこうハードルが高いのです。

 

塾講師に質問できるチャンスは授業前のわずかな時間(5~10分)しかありません。

特に夏期講習期間中は講師も校舎の移動があったりするので、ギリギリまで教室に来られないことがあります。

その短い時間を狙ってみんなが一斉に質問に行くので、結局時間がないということになります。

 

塾が集団授業の形態をとる以上、個別の質問に対応するのは正しい行為ではありません。

だいたいみんな同じところを聞きに来るので、クラス全員に向けて板書しながら解説するのが最も効率的で、正しい対処法だと言えます。

そもそも、講師の業務に質問受けは含まれておらず、特に非常勤やアルバイト講師の場合は早く来て質問受けをしたところで時給は発生しません。

ですが、夏期講習中で校舎の移動がなければ空き時間が発生するので、自主的に対応する講師もいます。

かつて、講師は授業30分前に校舎に着いて無償で質問受けをしろなんていうブラックな塾もありましたが、今はアウトですね。

逆に今は質問禁止になっている塾もあるようです。

テキスト以外の質問を禁止している塾もあります。

集団授業における公平性を考えたら当然ですね。

 

「自習&質問受け」(有料)をやっている塾もあります。

各教室に自習室監督を入れて、質問がある生徒は用紙に記入して提出し、順番に質問できるというシステムです。

それを待っている時間は自習です。

 

講師が質問1件を処理するのにかかる時間は3~6分。

平均して1時間あたり10~20件くらいだと思います。

教室1つあたりに1人の講師が配置されているとしたら、2時間で30~40件こなすとして、生徒数が教室あたり30人だとすると、1人あたり平均1件質問が出来る計算になります。

実際には全員が質問するわけではなく、半数だとすれば2~3件の質問ができると思います。

ただし、開始とともに素早く1件目の質問を出すのが前提です。

 

 

限られた質問回数の中で、なるべく質の高い質問をしないともったいないですよね?

となれば、自習していてわからないところを聞くなんていう雑な質問ではなく、前日までに家でやりこんでそれでもわからなかったところを聞くといった1ランク上の質問を用意しておくべきだと思います。

ただ、そこまで出来る人なら質問をするまでもなく自力で解決できそうな気もします。

となれば、積極的に難易度の高い問題に取り組んでいく姿勢が必要だと思います。

 

 

 

レベルの低い質問

 

最もレベルの低い質問は何かというと、ずばり問題の答えを聞くことです。

「先生、この問題の答え教えて~!」というやつですね。

ふつう、塾でそんな質問をすると怒られます。

 

レベルが低いといってもダメという意味ではありません。

塾講師でなくても容易に対応できるという意味です。

もちろん、本人が自分で解答を見るだけでも対処が可能です。

 

ところが、授業で演習(生徒に解かせて解説)する場合はこの限りではありません。

限られた授業時間の中で、さっさと進めていくには制限時間を設け、時間がきたら正解を発表します。

 

解くのが早い生徒と遅い生徒がいます。

早く解けた人は「答え教えて~」とか言ってくるのですが、上位クラスになると1ランク上の質問をしてきます。

「先生、合っているかどうか教えて~」と。

間違っていた場合に答えは絶対に言わないで欲しいということなのです。

講師はさらにその上を行きます。

机間巡回をしながら間違えている子に「それ違う!」と言って回るのです。

で、時間が来たら正解を発表して強制終了です。

 

 

もう少しレベルの高い質問

 

質問とか言いながら、結局講師が全部解くのを見ているだけの人は質問の仕方が上手だとは言えません。

そのときは「わかった」と言いますが、それは講師が解いているのを見て自分も出来ると錯覚しているだけなのです。

すぐに席に戻って自分で解き直せば間に合うかもしれませんが、何もしなければ5分後には忘れてしまいます。

 

限界まで自力でチャレンジしてきた子は質問の仕方が違います。

「ここでどうすればいいか教えて?」

「何が間違っているのか教えて?」

つまりは解法の手順について質問してくるわけですね。

心がけは良いと思います。

残念なのは、途中で「わかったからもういい、それ以上言わないで」とお礼も言わずに帰っていく人です。

 

上位クラスになるとさらに1ランク上の質問をしてきます。

「こういう解き方をしたけど合ってる?」

「これよりもっと速い解き方はない?」

といった向上心あふれる質問をしてくる人たちですね。

もちろん、解き方があやしいときは激しくツッコミを入れます。

 

 

保護者の質問

 

「どうしたらいいでしょうか?」という質問は多いです。

一番困るのはどこの学校を志望校にすればいいかといった質問です。

 

男性ならわかると思いますが、女性から「どっちが似合うと思う?」とか聞かれたときの対処法くらい難しいです。

返答を間違えると大変なことになります。

「逆に、どっちがいいと思う?」

 

塾講師に質問するときは、

・自分はこう考えているけど、それに対してプロとしての判断はどうか

と、客観的な意見を求めるのがいいと思います。

その上で、なぜそう思うのか、具体的な例や判断基準を聞いてみるのがいいでしょう。

 

「この先生がこうだと言ったから」というような言質を取るような聞き方をすると、うまく回避されるか何を言っているのかわからない返答が返ってきたりします。

 

講師によって考えがバラバラです(視点が異なります)。

それらを総合的に見て、ご自身で判断(決断)してください。

 

 

「自分はこう考えたのだけど、実際のデータではどうなっているのか」みたいな質問はレベルが高いですね。

ただし、レベルが高すぎて講師が対応できないことがあるので相談する相手をよく選びましょう。

 

最近だと基本的な質問はAIに聞くのが手っ取り早いです。

しかし、塾の合格実績などのデータは公開されていないためAIでは判断できません。

なので、そこは塾で聞くのがいいと思います。

ただし、そういうデータはすべての講師が把握しているわけではありません。

志望校に関しては志望校別コースの責任者レベルの講師に相談するのがいいと思います。

 

ベテラン講師になると、塾の卒業生や保護者から話を聞いていたり、その学校の内情についてもけっこう知っていたりします。

説明会とかでは絶対に聞けない話もあったりするので、いろいろと質問してみると面白いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マンツーマンの個別指導だと1時間あたり10~20問くらい質問できます。

ただし、難しい問題が多いともっと少なくなります。

ぜひ、ご相談ください。

 

 

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