ここでいう「公開テスト」というのは、塾によっては名称が異なりますが、一般的に毎月もしくは隔月で実施される塾内模試のことで、基本的に全塾生と外部生が受験する実力テストのことを指します。

塾内における自分の相対的順位や偏差値を知ることができます。

 

「入試の練習」と捉える人もいるようですが、6年生においては志望校別コースの受講資格やクラス替えの資料にもなるため、かなりウェイトの高いものと考えられています。

ただし、この時期になると受講基準を余裕でクリアしている人にとっては、入試過去問やプレ入試など志望校に直結するものの方が優先順位が高くなります。

 

5年生以下の場合、塾内のクラス分けの資料としても利用されるほか、特訓講座などの受講基準にも関わるため、最難関志望の人にとってはかなり重要度が高いものと考えて良いでしょう。

 

 

公開テスト対策とは

 

公開テストに向けて、少しでも得点を稼げるように行う対策のことを公開テスト対策と呼ぶことにします。

 

そんな対策が必要かどうかという議論がよくありますが、突き詰めていくと現状の成績に満足しているかどうかということがポイントになるかと思われます。

 

具体的には、

・前回の公開テストを解き直して、間違えたところを復習する

・苦手な単元をテキストで復習する

・塾のプリント、Webの問題などを解く

・過去問を入手してやり込む

などがあります。

 

 

計画的な公開テスト対策

 

毎回、公開テストが近づくたびに復習や弱点対策をしているという人もいるかと思います。

それは果たして本当に計画的な勉強だと言えるのでしょうか?

 

例えば、中学や高校で定期テスト1週間前になって試験範囲が発表されるとそこから猛勉強をするという人も多いかと思います。

主要科目ともなれば、私もよく徹夜で勉強した記憶があります。

で、毎回そんなことをしていると「お前は無計画すぎる」などと言われたものです。

 

「ご利用は計画的に!」というセリフを聞いたことがあると思います。

そもそも計画的な人はそういうものを利用することはありません。

どちらかというと計画性のない人がターゲットになっているのです。

 

つまり、公開テスト前になって慌てて勉強している人は計画性がないということなのです。

「宿題は毎週授業の前日にやる」と予定を立てている人がいたら、それは無計画なのだと考えてください。

 

上位クラス帯になると、「公開テスト対策なんて必要ない」と言う人が多くなります。

ですが、もちろん勉強をしていないということではありません。

彼らは日々計画的に復習をしているので、公開テスト直前だからと言って特別なことをすることがないという意味なのです。

 

 

過去問からの予想

 

今まで見てきた中で一番頑張っている(親が)と思われる例を紹介しましょう。

偏差値60台を毎回キープしている子だったのですが、お父さんが頑張っていました。

公開テストの過去問を過去3年分ほどストックしていて、毎月テスト前に3年分をやり込んでいました。

どうやって入手するかと言うと、ヤフオクとかメルカリと言う手もあるのですが、当時塾では過去3ヶ月分を事務所で購入できるシステムでした。

しかも学年に関係なく購入できたので、上の学年の分も購入していたのだそうです。

つまり、小3くらいから何年もかけて用意してきたものだったのです。

 

もちろん過去問と言っても、公開テストは毎年新しく作られるものですから、同じ問題が出題されることはありません。

出題範囲も年によって異なるので、やり込んだところで出題範囲を的中させるのは難しいです。

それ以外に出題分野を細かく分析していて、今年はまだこの単元から出ていないからそろそろ出る、などと予想を立てていました。

 

そんな話を聞くと、「私にはそんなことは無理」と思う人もいるかもしれません。

ですが、いくら予想を立てたところで…

 

 

実際、出題分野が的中したところで、それが解けなければどうということはない!わけです。

 

よく、入試問題で「的中!」なんていう話がありますが、それも解けなければ意味がありませんし、誰でも解けるような簡単な問題を的中させても何の価値もありません。

 

私が見てきた中で最も的中したケースは、とある男子最難関校の算数の問題で大問1つを直前の対策で的中させたケースです。

図形の問題だったと思うのですが、図の形も数値もほぼ同じだったために、その対策を受けていた生徒はほぼ正解できたようです。

ただし、(1)とかは正答率が高そうな問題だったのでそれほど差は出なかったと思います。

しかし、解答時間の大幅短縮にもなりますし、(2)、(3)で大きな差をつけられたのではないかと思います。

入試では小問1つで配点が6~8点にもなります。

 

その結果、合格者数が前年度よりも1割以上増え、他塾と大きな差をつける結果となりました。

A判定ギリギリ届かないくらいの子がたくさん受かったということです。

それ以来、そのような奇跡を目にしたことはありません。

 

 

 

ここからは真面目な話になります。

 

公開テストで点数を取るために必要なのは、出題範囲をしっかり学習しておくことです。

出題範囲が公表されていてもいなくても、原則として既習範囲が出題範囲になります。

9月以降になると、現学年になってから7ヶ月が過ぎていますから、出題される問題は現学年で習った範囲が多くなります。

つまり、今年度の2月に入塾した人でも頑張っていれば差はかなり縮まっていると思っていいでしょう。

 

それなりの偏差値を目指そうと思ったら、前の学年から現在までの約1年半の学習内容を復習する必要あります。

ただし、現学年になってから重複している単元もあるので、実質1年分くらいをやればいいでしょう。

講義数で考えると40~50講義分になります。

テキスト1講義分に1時間かかるとすれば、最低でも1科目40時間くらいは必要です。

 

最難関志望の場合は、特訓講座(算数)のテキストも復習する必要があります。

これは前年度の通年と、今年度の半年分くらいで最低60時間くらいはかかると思います。

 

算数と理科を合わせて150時間くらい。

宿題以外に1日2時間勉強する人なら約75日かかる計算になります。

つまり、今から始めたら12月のテストには間に合うかも?というイメージです。

それくらい長期計画を立てて取り組まなければなかなか効果が出にくいかと思います。

 

トップ層の人たちはこれを年間通して何周かしています。

それを何年も続けているのです。

それだけ聞くと大変そうですが、常に復習していれば前学年までの内容は頭に入っていますし、特訓講座のおかげで現学年の内容も先取りしていますから、実際はそこまで負担にはならないのです。

 

トップ層を目指す人はぜひ真似してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

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