「やっとA判定が取れました!」と言っている人に、「あなたはA判定じゃないですよ。」なんて言ったらショックを受けるかもしれません。

その辺の仕組みを説明しましょう。

 

各塾が独自の偏差値表を出しています。

もちろん塾の平均レベルに差があるので、同じ学校でも塾によって偏差値が異なることがよくあります。

ですが、同じ学校を同じ日程で受験するのであれば入試のレベルは同じですから、こっちの塾での偏差値の方が高いとか低いとか言っても全く意味がありません。

塾の偏差値表を参考に出来るのは、その塾で模試や公開テストを受験した人だけなのです。

 

では、塾の偏差値表はどのように作られているのでしょうか?

 

今年の偏差値表は昨年度の6年生の入試結果(今年の1月)を基に作られています。

ベースとなる塾生の偏差値はたいてい9月以降の偏差値の平均値が用いられます。

月1回の公開テストだと9月から12月の4回分の平均値を四捨五入して整数にしたものが各生徒の”持ち偏差値”になります。

ある中学校のA判定偏差値を算出しようと思ったら、まずその学校を受験している塾生全員の”持ち偏差値”と入試結果を集計します。

 

偏差値の高い方から1ポイントごとに受験者数と合格者数を合計していき、偏差値ごとにトータルの合格率を計算します。

例えば偏差値60のところには、偏差値60以上の全受験者数、偏差値60以上の全合格者数とそこから求めた合格率が並びます。

A判定を合格可能性80%以上としている塾の場合、合格率が80%を超える最低偏差値がA判定の偏差値となります。

 

例)

偏差値61 受験者数74 合格者数62 合格率83.7%

偏差値60 受験者数80 合格者数65 合格率81.3%

偏差値59 受験者数88 合格者数69 合格率78.4%

偏差値58 受験者数97 合格者数71 合格率73.1%

偏差値57 受験者数103 合格者数72 合格率69.9%

 

この場合、

A判定が偏差値60、B判定が偏差値58となります。

ただし、この数値に補正が入る場合があります。

受験者数が少ない学校の場合、受験者のいない偏差値があったり、合格率が逆転したりすることもあります。

他の学校との難易度のバランスを考えて、意図的に偏差値をいじったりすることもあります。

※すべては塾のトップにいる人たちの意思で決定されます。

 

 

A判定を1回だけ取った人はA判定ではない

 

例えば、A判定偏差値55の学校を目指している場合を考えます。

 

今回、初めて偏差値55に届いた人がいるとします。

初めてということは、今までは55に届いていなかったわけです。

過去4回が、53・54・54・55だったとすると、平均値は54になります。

この人は塾のデータ上は”持ち偏差値”54として扱われます。

つまり、B判定ということになります。

これはかなり厳しいラインと考えていいと思います。

B判定偏差値が合格可能性70%だったとしても、それはB判定の人の合格率が70%という意味ではありません。

 

A判定ギリギリでも実際のところ合格率は5~6割しかありません。

B判定ともなると3割行くかどうかといったところです。

C判定だと1割未満くらいです。

※最難関校の場合

 

4回中1回しかA判定が取れていないということは、仮に6割の合格率だとしてもそれが4分の1です。

B判定3割が2回、C判定1割が1回だとすると、

全体では(1+3+3+6)÷4=3.25割が平均値となります。

つまり、合格率32.5%ということですね。

 

可能性としては、入試本番で過去一番いい結果が出せれば合格するかもしれません。

問題は、それが出せるかどうかということなのです。

 

そういう意味では、平均するとA判定が取れていなくても、たまに爆発的にいい成績を取る人の場合、ミラクルを起こす可能性があるということですね。

ただ、そのミラクルを起こす確率を考えるとなかなか厳しいということになるわけです。

 

志望校別コースの受講資格が平均値ではなく、1回取れたらOKというのも、その一発に期待しているからということなのです。

例え確率10%のミラクルであっても、そういう生徒が10人いれば1人くらいは合格します。

 

ちなみにそういう生徒の場合、塾からはかなり併願校の受験を勧められるかと思います。

それは全落ちを防ぐための安全策であり、塾が勧める学校であれば合格する可能性が高いということです。

もし上位の子とは違う併願パターンを勧められた場合、そういうことだと理解して欲しいところです。

 

 

もう無理なのか?


では、全然A判定に届いていない人はもう無理なのかというと、必ずしもそうではありません。

上記のように、9月以降の平均偏差値が”持ち偏差値”ですから、極論を言えば9月以降にA判定偏差値以上を取り続ければいいということになります。

 

ただ、みんなそのためにこの夏休みに全力を注いできますから、その中で周りの人よりも頑張らないとなかなか成績は上がりません。

みんな(自分と同じレベルの人たち)と同じことをやっていたら、成績が上がる要素は「運」以外にありません。

※「運」でも4カ月連続すれば実力と呼んでもいいと思います。

というわけで、夏休みを待たずに今日から頑張ってみましょう。

 

 

難関中志望の場合

今までの話は最難関レベルの学校の話です。

(一部難関上位校も含みます。)

偏差値50前後の難関レベルの学校の場合、偏差値40台の学校の場合では状況が異なります。

 

やたらと合格者数の多い難関校、コース制で回し合格のある学校、入試日程が多い学校の場合、塾生全体での合格率が80%を超えることがあります。

つまり、理論上A判定偏差値が決定できないという現象が起きます。

 

※回し合格がある場合は、コースごとの合格率で計算します。

※複数日程の学校は日程ごとに計算します。

 

そんな場合にどうするのかというと、塾の長年の経験と勘で偏差値を決定するということになります。

あまり偏差値を低くし過ぎると志望者が減るので、やや高めに設定することが多いです。

 

そのような場合、A判定ギリギリの偏差値の人でも合格率が90%を超えることがあります。

 

でも、難関レベルの生徒にそんなことを教えると安心して勉強しなくなるので、A判定偏差値を上回るように頑張れとか言っているわけです。

 

最終的に偏差値で学校を選ぶ人も多いので、塾のおすすめの学校(難関コースの主眼校)は少し偏差値を高めに設定してることが多いです。

 

その辺の事情は塾によって異なるので、所属する塾の志望校別コースの担当講師に相談するといいと思います。

「ここなら大丈夫」と言われる学校は合格する可能性がかなり高い学校です。

 

 

つづく

 

 

 

 

 

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