簡単に成績を上げる方法 | 中学受験 玄人思考のブログ XII

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ブログ開設11周年を迎えました。

「簡単に成績を上げる方法を教えてください」というご意見を頂きました。

なるほど、この人は「簡単に成績を上げる方法」を知りたいのですね。

貴重なご意見をありがとうございました。

今後のブログ記事の参考にさせて頂きます。

 

と、ここで終わってしまったらネタにはなりません。

私もブログ歴10年以上のプロを名乗っている以上、責任を持ってお答えさせていただきます。

 

 

とはいえ、みなさんもすでにご存じかと思います。

簡単に成績を上げる方法があったら誰も苦労なんかしないということを。

では、簡単でなくても成績が上がる方法があったらどうしますか?

苦労して成績を上げることが出来たら苦労もしない、と言うのはなんか矛盾しているようなきもします。

しかし、中学受験を目指している人は先を見据えた上で、将来苦労しないための苦労をしていると考えることが出来ます。

保険というか、積立のようなものだと考えるといいかもしれませんね。

すべては満期を迎えたときのために頑張っているのですよ。

 

 

  成績を上げる方法

 

では、簡単に成績を上げる方法を教えましょう。

といっても、「簡単に成績を上げる方法」ではありません。

簡単に「成績を上げる方法」を教えます。

 

 

1.偏差値を上げる方法

 

偏差値はどうやったら上がるのか、これは至ってシンプルです。

テストの点数を上げればいいのです。

偏差値というのは受験者全体の平均点からどれくらい離れているかを数値化したものです。

平均が偏差値50となります。

みなさんの偏差値は50を基準として平均点との差の分だけ増減するわけですが、それは点数に比例します。

 

偏差値を1ポイント上げるのに必要な点数は簡単に計算することが出来ます。

(自分の得点-全体平均点)÷(自分の偏差値-50)を計算するだけです。

偏差値を10ポイント上げたければ、その10倍の点数分を稼ぐことが出来るようになればいいということです。

 

一般的に、100点満点のテストでは偏差値10上げるのに15~20点必要となります。

(これは標準偏差σの値と同じです。)

算数ならあと3~4問正解出来ればいいということですね。

国語や理科だと小問にもよりますが、5~6問くらいになるかと思います。

 

3科の偏差値を上げるためには3科の合計あるいは3科の平均で考えます。

塾によって科目の配点や計算方法が違います。

ですが、点数に比例して偏差値が上がっていくという原理は一緒です。

 

 

2.テストの点数を上げる方法

 

「偏差値の仕組みはわかっています。テストの点数を上げる方法を知りたいんです!」

なんていう声が聞こえてきそうです。

では、簡単に「テストの点数を上げる方法」を教えましょう。

 

それは、問題に正解することです。

 

塾で教えるテクニックとしては、

・時間配分を考える(わからない問題は後回し)

・空欄を残さない

・見直しをする

などがあります。

 

時間配分というのは、基本的に時間内に全部解き切れない人向けの裏技です。

全部解ける人は何も考えず1番から順に解き切ればいいのです。

途中でわからない問題が出てきたときに、その問題に夢中になって時間を浪費するという事故を防ぐテクニックですね。

「最後の問題に取り組む時間がなかった」なんていう声はよく聞きますが、たまに最後の問題が実は易しかったなんていう罠が仕掛けられていることがあります。

ただし、「時間があったら解けた」という子どもの言葉を信じてはいけないというのは中学受験界の常識です。

 

空欄を残さないというのは、何か書いておけば偶然当たる可能性もあるということです。

そんなの当たるわけないと思うかもしれませんが、それなりに問題に取り組んでいれば何となく答えが想像できることもあります。

選択問題なら候補を2つくらいまで絞れるかもしれません。

「間違っていたら恥ずかしいから自信のない答えは書かない」という小学校の呪いみたいな考え方は捨てましょう。

 

見直しというのは案外難しいのですが、「家に帰って解き直したら合ってた」なんて「家に帰るまでが遠足」理論を持ち出されてもテストでは通用しません。

家に帰ったら出来るのなら、それをテスト時間内に解き直せるようになることが出来れば点数は上がります。

 

ちなみに「家に帰るまでが遠足」なのは学校旅行総合保険の保証期間が「自宅を出てから自宅に戻るまで」と約款に定められているからです。

 

 

上記の方法はテスト時間内に行うことが出来る緊急手段だと考えてください。

 

本気で点数を上げるためにはテストが始まるまでにどれだけ準備を出来るかが勝負なのです。

普段の復習テストならわかると思います。

宿題範囲が出題範囲ですから、そこをやり込めば良いわけです。

 

公開テストは出題範囲がわからないというのは言い訳です。

今の時期なら前学年までに習う範囲すべてが出題範囲です。

もちろん、クラス帯によってはそのレベルの問題は習っていないということもあるかと思います。

しかし、下位クラス帯でも基本レベルがすべて出来ていれば偏差値50は軽く超えるので、それが出来ていないのであればまずそこをやるべきだと思います。

 

 

「どうやって?」

それを説明するのは簡単ではないので、今回はこれくらいにしておきましょう。

 

来月に向けて頑張ってください。

 

 

 

 

 

上位クラスの場合

塾内で学年上位の場合、偏差値を上げるのは運次第という可能性があります。

というのも、あまりに平均点が高い場合、満点を取っても偏差値60台しか出ないということがあるからです。

そういう人たちは順位で考えるといいと思います。

 

昔、「順位が大きく下がったんです。どうしたらいいでしょう?」という相談を受けたことがあります。

前回は1位だったのに、今回は6位だったそうです。

悔しくて家に帰ってから泣きながら勉強していたとか…。

 

確かに、1⇒6は6倍と考えることが出来ます。

100位の人が600位になったとしたら大騒ぎですね。

率で考えるのもどうかと…。

でも、常にそれくらいの危機感を持っているということは悪いことだとは言えなくもないと思えなくもないです。

 

 

 

下位クラスの場合

テストであと1問多く正解するだけで偏差値が1~2ポイント、順位が50~100位くらい上がる可能性があります。

方法は簡単です。

テスト中に1つでも自分のミスを見つけてそれを直すことです。

 

まあ、それが出来たら苦労はしませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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