冬期講習は受けた方が良いですか? | 中学受験 玄人思考のブログ XII

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大手塾であれば塾生は基本的に全員冬期講習を受講する前提となっているかと思います。

受講料も自動的に引き落とされていたりします。

 

そんな中で、毎年必ず出てくる質問がこれです。

「冬期講習は受けた方が良いですか?」

 

理由は人それぞれだと思いますが、それを聞いてくる人は冬期講習を受講したくないと思っているわけです。

だったら受講しなければいいわけですが、わざわざ質問してくるところが少し引っかかります。

うっかり「受けなくても大丈夫です」なんて言った日には、「あの先生が受けなくていいって言ってた」なんていう言い訳に使われてしまいます。

 

塾の職員に相談しても、「受講してください」とバッサリ言われるか、「みなさん受講されますよ」みたいな感じで丸め込まれます。

うかつに「受講しなくていい」なんて言えないわけです。

 

しかし、教室長とかそれなりの立場にいるベテラン講師になると、「受けなくても大丈夫ですよ」と言ってくれる場合があります。

無理に勧めるよりは保護者の意向に合わせるという感じでしょうか。

そこまで言わせる保護者もかなり圧が強い人なのかもしれません。

基本的にはないはずの”単科受講”をしている生徒がいたりすることもあります。

そこら辺は教室との駆け引きなのでしょう。

受講率とかにノルマでもあるのでしょうか?

 

 

6年生はほぼ全員受講すると思います。

というのも冬休みが入試直前の最後の特訓になるからです。

受講していない人がいるとすれば、他の塾との掛け持ちなのでしょう。

どこかの塾で受講しているはずです。

 

5年生以下だと受講していない人が一定数は存在します。

だからこそ塾も受講率にこだわるのかもしれません。

で、受講しない人の多くはわざわざ塾に相談しに来たりはせず、最初から「受講しません」と言ってくるようです。

 

 

 

  受講するべきかどうか

 

冬期講習が必要かどうかを判断するために、まずは内容をよく調べてみましょう。

季節講習会というのはどこの塾でも基本的に新しい単元は扱いません。

あくまでも新単元は通常授業で扱うということですね。

つまり、季節講習会の内容は復習がメインということになります。

 

ということは、日頃から計画的に復習をしている人や、塾の通常授業レベルの内容が簡単すぎると感じている人にとっては魅力がないということですね。

 

冬期講習は学校の冬休み期間中に実施されるので、期間としては2週間ほどしかありません。

しかし、大晦日~三が日は塾は休みになります。(一部の6年最難関コースを除く)

そのため、授業コマ数が1科目あたり2~3回しかありません。

通塾日数にして4~6日くらいですね。

期間が短いので、新年度に向けた生徒募集も兼ねて受講料無料にしている塾もあります。

 

通常授業とは異なるクラス編成になります。

受講しない生徒がいるのも理由の一つですが、6年生の入試直前特訓のスケジュールを優先するので、空いている教室数や講師数の関係で通常よりもクラス数を少なくしたいというのもあると思います。

 

 

目安としては偏差値60以上の人は受講しなくてもいいのではないかと思います。

それだけの成績を取れる人であれば、きっと日頃から復習は欠かしていないと思われます。

ですから、わざわざ塾に行かなくてもその分も家でしっかり勉強できるでしょう。

もしかしたら、無料で受講できる他塾の冬期講習に参加してみようなんて思っている人もいるのではないでしょうか。

 

偏差値50台の人はなるべく受講した方がいいと思います。

おそらく塾がないとなると、その期間中の勉強量が極端に少なくなることが容易に想像できるからです。

家で親がしっかり管理出来るという家庭であれば偏差値60は取れているはず…。

 

偏差値50未満の人は絶対に受講すべきです。

塾が無ければ冬休み中の勉強時間は限りなく0に近づきます。

そういう人に限って、「家で自分で勉強できる」などと嘘をつきます。

 

昔はよく「年末年始は家族で海外旅行」なんていう話を聞きましたが、最近はどうなんでしょう。

せっかくコロナが明けたところですが、ハワイとかはドル高と物価高で大変らしいですね。

 

 

  冬休み中にすべきこと

 

これは冬期講習を受講する人もしない人も、新年度に向けてやっておくべきことと考えてください。

近畿圏の中学受験の塾は2月からが新年度です。

ということは、今年度はあと1ヶ月半くらいしかありません。

新年度のクラスは12月と1月の成績(塾によっては1月の成績)で決まるので、新年度にいいスタートを切るにはここで頑張っておかなければなりません。

年明けに今年度最後の公開テストがあって、そこまでの成績でクラスが決まるわけですね。

 

となると、冬休み期間中に最後の公開テストに向けて復習をしておきたいところです。

学年最後のテストですから、出題範囲は現学年で今までに習った範囲すべてと考えていいでしょう。

それをいかに効率よく周回させるかが勝負となります。

 

偏差値60未満であれば、塾の通常テキストの基本問題だけでも全範囲をやっておきたいところです。

全部終わったら応用問題をやっていきます。

すでに今までの分は復習しているという人は、年度内最後の周回だと考えるといいと思います。

偏差値60を超えている人は、特訓講座のテキスト1年分を周回するといいかと思います。

特訓講座を受講していない科目は通常テキストをやるといいでしょう。

 

 

新6年生で偏差値70以上あって、もうやることがないという人におすすめなのは「近畿の中学入試 標準編」です。

いわゆる難関レベルの学校の入試問題ですので、ちょうどいいレベルになるかと思います。

ただし、まだ習っていない分野・単元がある場合は飛ばしましょう。

それも終わった人は発展編ですね。

このレベルの人であれば冬休みとか新年度とか関係なく、どんどんやっていってもいいと思います。

 

 

 

  新年度に向けて

 

「来年度は頑張るぞ!」とか言っている人がいるかもしれません。

今年度は調子が悪かったのでしょうか?

 

そんな人のために、「来年度は頑張るぞ!」の類義語を紹介しましょう。

⇒「来年から本気出す」

 

きっと年末年始は遊ぶ気満々ですね。

来年からというのは1月からではなく、新年度の2月からと考えた方がいいでしょう。

2月になると「春休みから頑張る」と言い出し、春休みになると「4月から頑張る」というのがパターンです。

 

で、「中学に入ったら本気出す」と言いながら高校までズルズルと。

そんな未来が垣間見えます。

 

そもそも「冬休みに頑張る」と言っている時点でフラグ成立しています。

 

今から頑張るとフラグ回避できる可能性が高くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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