よく塾では「宿題は2回やってください」なんて言います。
でも、それを律儀に守っているにもかかわらず全然成績が上がらないという人もいます。
いや、2回もやっている時間がないなんて言う人もいます。
2回どころか3回も4回もやっているという人もいます。
ですが、やっぱり成績が思うように伸びないという声をよく聞きます。
宿題は何回やればいいのでしょうか?
宿題を2回やると成績が上がる人
宿題をたった2回やるだけで成績が上がる人がいます。
どんな人なのでしょうか?
たった2回で成績が上がるなんてきっと優秀な人に違いない、と思った人は残念です。
宿題を2回やると成績が上がる可能性が高い人の特徴
・偏差値45未満の人
・普段宿題を1回しかしていない人
・宿題を全くしない人
この情報は役に立ちましたか?
実は「宿題2回」というのはどちらかというと下位クラス向けの目標なのです。
宿題を全くやっていない人に比べて1回でもやっている人の方が成績は高くなりますし、1回やっている人より2回やっている人の方がさらに高くなるでしょう。
単純に考えても勉強時間が多くなるわけですから当然です。
しかし、3回目までやってみても思ったほど成績が伸びなくなってきます。
その代わり、3回目にもなると宿題に掛かる時間もかなり短くなってくるので、それほど時間の負担は増えません。
だから思ったほど成績が伸びないという説もあります。
もし、そういう状況であればそろそろ次のステップに進まないと効率が悪くなってきます。
中~上位クラス帯でも特訓講座を受講していると宿題量はかなり多くなります。
下位クラス帯の宿題量と比べたら3~4倍くらいの問題数になります。
それを2回やるとなるとそれだけでもかなりの時間になります。
1つの講義あたり1時間としても、全部2回ずつやると最低でも6時間くらいにはなるでしょう。
ちょっと難しい単元だったりすると8時間掛けても終わらないかもしれません。
その時間をどうやって捻出するかが問題です。
そんな中で3回目をやれとか、「チョットナニイッテルカワカラナイ・・・」状態になりますね。
宿題を2回で仕上げる
宿題を2回やる、あるいは2回しかやらないと決めたのであれば、1回目と2回目で同じことをやっていても効率が悪いです。
結局、2回やってもわからない問題が残っていたり、同じような間違いを繰り返していたりするのです。
上手くできているかどうかはテストの点数を見て判断してください。
目標点数に届いているのなら上手くできていると考えていいと思います。
もっと点数が欲しいのであれば、宿題のやり方を見直してみるいい機会だと思います。
宿題を2回で仕上げるには、
・1回目は練習(下見)
・2回目は本番
のつもりでやるのです。
1回目はわからない問題もあると思います。
ミスもするでしょう。
そこをもう少し踏み込んで、「次は正解できるようにする」ことを考えながらやっていくのです。
わからないところは解説を読んでその通りにやってみて、自分なりに納得するか覚えるまで解き直します。
ミスはその原因を見極め、次にミスしないようにするための対策を考えます。
とにかく2回目でどれだけの正解率になるか、そこを意識するのです。
解くのに多少時間が掛かっても、それは仕方ありません。
そこで手を抜くから点数が取れないのです。
時間の掛かる問題は解き方を覚えていないというのが主な原因です。
2回目に解くときに素早く解けるようにと考えたら、解き方を覚えるしかありません。
2回目は時間も制限をつけて、1問あたりの時間がテストと同じになるようにします。
だいたい1問1~2分くらいになるかと思います。
30問あったら30分~1時間ですね。
制限時間内にすべて解き終わったら、見直しをする練習もしましょう。
ミスさえ減らすことが出来れば点数は上がるのですから、その練習です。
解き終わったら、正答率(正解数÷問題数)を計算してみましょう。
それがそのままテストの点数になると考えます。
それでは目標に届かないというのであれば、正解できなかった問題の復習です。
どうしてもわからない問題はやっても結果に繋がりにくいので、もったいないミスをしている問題や途中まで合っている問題などを正解まで持って行く練習です。
1回目にじっくり時間を掛けて仕上げて、2回目は短時間で最終調整という感じですね。
ですから1回目の出来が悪くても気にすることはありません。
ただ、やるべき課題が多くなるだけの話です。
1回目は「2回目に時間内で目標点を取るための準備」と考えるといいと思います。
その代わり2回目で勝負を掛けます。
2回目で終了ですからもうあとはありません。
※1回目の復習として問題を解き直すのはあえて宿題回数にはカウントしません。
それでもクラス平均に届かない場合
それはクラスの平均レベルが相対的に高いのかもしれません。
言い方を変えると、あなたの実力が相対的に低いということです。
そうなった場合は、もう1回だけ宿題の回数を増やしましょう。
といっても、2回まででそこそこ仕上がっているはずですから、3回目は余裕があるはずです。
というか、余裕が出来るまで2回目で仕上げておかなければならないのです。
どうしてもわからないところはとりあえず丸暗記。
ミスするところを徹底的に練習。
時間が掛かる問題もやり方を覚えて時間短縮。
それでも成績が伸びなければ、それが今の実力だと思うしかありません。
なるべくなら2回で仕上げられるようになっていかないと、クラスが上がったり、学年が上がったり、入試が近づいてきたときの演習量についていけません。
最終的には志望校を下げる(実力相応の受験校を選ぶ)しかなくなってしまうのです。
将来的に国立大学を目指そうというのであれば、中学・高校でもそれなりの勉強量が必要になります。
それはどこの中学に入ったとしても変わりません。
ならば、今のうちからそれに対応できるような勉強方法を身に付けるしかないのです。
今の実力というのは過去半年くらいの勉強の積み重ねの結果です。
それが足りていないのであれば、このまま同じことを続けていても結果は変わりません。
今のままの実力で上を目指すなんていうのは無茶な話なのです。
こういう話を子どもに直接して欲しいという方、教育相談、個別指導を希望される方はメッセージください。