語学用語あれこれ(第1回:ローマ字~「ヘボン式」と「訓令式」) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

本日2回目の更新です!


先程の更新http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10682306790.html で紹介しました通り、本日より新シリーズ「語学用語あれこれ」を開始致します。


今回のテーマは「ローマ字」。

細かい点は置いておくとしまして、「ヘボン式」「訓令式」の2通りが有るというのがポイントの様です。


まずは「し」「ち」「つ」「ふ」「じ」「しゃ」「じゃ」を例に挙げて見てみましょう:

ヘボン式>・・・shi, chi, tsu, fu, ji, sha, ja(私の解釈では、英語のスペルと発音との関係を重視したもの)


訓令式>・・・si, ti, tu, hu, zi, sya, zya(私の解釈では、日本語の五十音配列を重視したもの)


どちらに馴染みが有るでしょうか?

大抵の方はヘボン式の方に馴染みがあるのではないでしょうか。

(パスポートでの表記は、ヘボン式に "Oh"の様に"h"による長音表記を認めた拡大様式。これを「外務省ヘボン式」ともいう。)


ただ、訓令式はワードプロセッサでのローマ字打ち込み方法としてまだまだ生きています。

なぜならば、「し」「ち」「つ」が日本語内で頻出するため。

両形式の字数を比較すると分かると思いますが、訓令式の方が打数を少なく出来るという利点が存在するのです。

そして、文字数が少なく出来るという事で、URLやメールアドレスで訓令式が用いられる事も有ります。


・・・かなり端折りましたが、いかがでしょうか?


口頭や電話で「アドレスのやりとり」などをする際には、「ヘボン式」「訓令式」の用語を把握する事でスムーズかつ誤解のない様に心掛けられると良いでしょう。