「外来語の性の決め方~EURO24より」(第2外国語への手引き 第36回) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

4か国語総合TV番組EURO24。全96回中84回を視聴済みです。


「ペルフェクト」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10642103832.html 以来の「第2外国語への手引き」になります。


EURO24・ドイツ語の第19回目で、外来語の「性」の話が出て来ました。


(1)ドイツ語では外来語名詞の扱いがいつも議論を呼びそうである。

ドイツ語では、名詞は必ず「男性」「女性」「中性」のどれかのグループに属さないといけないのですが、

それでは外来語はどうするのかと申しますと、

「ドイツ語で近い意味の単語または表現がどの様な性を持っているのか」

という事で判断をするそうです。


例えば酒Sake(『ザケ』と発音)は男性名詞です。

なぜかと申しますと、酒を「説明するため」にドイツ語で表現するとReiswein。

そして、この合成語はweinが男性名詞なので男性名詞なのです。

そう言う訳で、Sakeも男性名詞になるという理屈です。


こうなりますと、ドイツ人がどの様なイメージを持っているかで揺れが有るらしく、例えば津波(Tsunami)は「男性」「女性」の両方で使われているそうですね。


(2)イタリア語では外来語名詞の扱いが潔過ぎて・・・。

一方、イタリア語講座でも別の週に外来語の話が出てきました。

ユカタYukataはイタリア語では男性名詞扱い。

-aで終わっているのに女性名詞では無いのか・・・出演者(萬田さん)がそう問われると、入江先生が


「外来語は普通男性名詞扱いです。」


ときっぱり。(注:ラテン語に由来するものはその性に一致。)

それはそれで潔いのですが、男性・女性名詞が「語尾」で見分けやすいというイタリア語のメリットを損ねている様な気も致します。



・・・こういった議論は、名詞に性が無い日本語では考えられない事です。

もちろん、大した問題なく簡単に吸収できるからこそ、日本語は外来語で溢れている訳ですが。