今回で「日常と語学」100回目の記事になります。
階名「ドレミファソラシド」は全てイタリア語。
私も奏者の端くれだった事も有り、小耳には挟んではいたのですが・・・
昨年のNHKイタリア語講座(まいにちイタリア語応用編)の事です。
講師の関先生が、解説で次の様に仰った訳です:
「ドレミの『ド』はdare(与える)の(直説法現在)1人称単数形です!」
「そう言えば!」という事で確認しましたところ、次の様な対応が分かりました。
「ド」 do 動詞dare(与える)の1人称単数形 「私は与える」
「レ」 re 男性名詞「王様」
※フランス語では「王」はroi(図書紹介http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10555539544.html も参照。)それでもフランスも「レ」を使っています!
「ミ」 mi 1人称代名詞目的格「私を(に)」
「ファ」fa 動詞fare(する)の3人称単数形 「彼・彼女はする」
「ソ」 sol(e) 男性名詞「太陽」
「ラ」 la` 副詞「あちら」 ※アクセント記号に注意。定冠詞ではありません。
「シ」 si` 副詞「はい」
どうでしょうか。「ソ」だけは語尾が変わっている様ですが、確かに全てイタリア語単語となっています。
なお、dare、fareは第2外国語の手引き22回・23回http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10591700945.html でも示した第1活用動詞の形はしていますが、共に不規則動詞です。
dare、fare、規則動詞parlare(話す)
直接法現在(太字が活用語尾、下線部は不規則形)
1人称単数 do faccio parlo
2人称単数 dai fai parli
3人称単数 da fa parla
1人称複数 diamo facciamo parliamo
2人称複数 date fate parlate
3人称複数 danno fanno parlano
「ド」と「ファ」が活用表に含まれている事が確認出来ましたでしょうか。フランス語のfaireも不規則性が高いのですが、イタリア語相当語のfareも相当不規則ですね。