家に居る時間がすっかり増え、つんどく状態だった本を読んだり読み返したり・・・
赤毛のアンは大ベストセラーですから、女子なら一度は読んだことがあるでしょう。
でもこの「赤毛のアンの秘密」 小倉千賀子著は?
私は1年ぐらい前に読んだのですが、もっと早く読んでおけばよかったと思いました。
作者モンゴメリの生い立ちとその苦悩、そして、なぜ赤毛のアンは日本人女性にだけ人気なのか!という秘密が解き明かされていきます。
実はアンは自立していく女性像ではなくて、女性の幸せは“ふさわしい”(と他の人から思われる)男性との結婚にある!という価値観に貫かれていたのです・・・なるほど~!
そしてこの価値観は戦後の日本女性にはあまりにもぴったりだった。
民主主義、男女平等と言われながら、学校まではまだしも社会では全く平等などどこにもなく、女性の承認欲求を満たすものは“理想の結婚”。
もちろん、反論もあると思います。
ただカナダ人に赤毛のアンの話をしても
“なにそれ?”
“日本人の女性って好きだよね~。私読んだことないけど”
という2つの反応しかなく、
”私も大好き!“と言った人にはいまだかってお目にかかったことがないのは事実です。
自分を縛っているものってなかなか気が付かないんですよね。