孤高の画家 牧野邦夫展が6月2日まで西武池袋線中村橋駅すぐそばの練馬区立美術館で開催中です。
牧野邦夫氏は1986年に61歳でお亡くなりになっています。生前はお会いすることはありませんでしたが、牧野氏の絵のモデルでもあった奥様の千穂さんとお知り合いになったことが、その素晴らしい作品に触れるきっかけとなりました。
おもねることなく自分の道を貫いたその画風は、レンブラントの影響を受けながらも、泉鏡花の作品が絵になったような作品でもあり、そしてなんといっても、命を削りながら描いたであろうその迫力が見る人の魂を揺さぶります。
芸術ってこうあってほしい。
牧野氏がどのようなお人柄か知る由もないのですが、私は奥様の千穂さんとのお付き合いの中で、素晴らしい人だったことを確信することができました。
この展覧会が開催されるまでの千穂さんのご尽力、さらにそれを支えた周りの方々のお力添え。それがすべてを物語っていると思うのです。