
サッカーではよく、「もっと首を振れ!」と言われます。
確かに、周囲を見ることは非常に重要です。
しかし、首を何回も振っているのに、プレーが変わらない選手もいます。
なぜでしょうか。
それは、
「首を振ること」と「情報を取ること」は、同じではないからです。
01|首を振ることが目的になっていないか
ボールが来る前に右を見る。
左を見る。
また右を見る。
一見すると、しっかり周囲を確認しているように見えます。
でも、
「何を見た?」
「相手はどこにいた?」
「どこにスペースがあった?」
と聞くと、答えられない。
これでは、首を振るという動作をしているだけになってしまいます。
大切なのは首を振った回数ではありません。
必要な情報を取れたかどうか。
ここが重要です。
02|「何を見るか」を決める
では、何を見ればいいのでしょうか。
例えばボールを受ける前なら、
相手の位置。
味方の位置。
スペース。
ゴールの方向。
こうした情報があります。
ただし、すべてを毎回じっくり確認する時間はありません。
だからこそ、
「今、自分に必要な情報は何か?」
を判断する必要があります。
右から相手が来ている。
前にスペースがある。
フリーの味方がいる。
この情報が取れていれば、ボールが来る前から次のプレーを考えることができます。
03|「観る」ことが重要
PRO16 PROJECTでは、単純に周囲を「見る」のではなく、プレーするために「観る」ことを大切にしています。
例えば相手を見る場合も、
「相手がいる」
だけでは情報として十分ではありません。
どのくらい離れているのか。
どちらから寄せているのか。
身体はどちらを向いているのか。
どちら側にスペースがあるのか。
そこまで見ることができれば、「じゃあ、自分はどうする?」につながります。
見ることは、判断するための準備です。
04|大切なのは「いつ見るか」
もう一つ重要なのがタイミングです。
ずっと周囲を見ていればいいわけではありません。
例えばパスを受ける場面なら、
ボールが自分に来る前に周囲を見る。
そしてボールが近づいてきたら、必要に応じてボールを確認する。
さらに、ボールが移動している時間にも情報を更新する。
試合では、人もスペースも常に動いています。
一度見た情報が、数秒後にも同じとは限りません。
だから、
見る → 更新する → 判断する
ことが必要になります。
05|「見る」とファーストタッチはつながっている
ここまでの第1話〜第3話は、すべてつながっています。
相手がどこにいるか分かる。
↓スペースがどこにあるか分かる。
↓次のプレーを決める。
↓そこから逆算して、ボールを置く。
つまり、
観る → 判断する → 置く → プレーする。
ファーストタッチだけを切り離して考えるのではありません。
良いファーストタッチの前には、良い認知があります。
06|首を振る回数ではなく「プレーが変わったか」
「3回首を振ろう」
こうした練習も、周囲を見る習慣を作る入り口としては有効です。
しかし、最終的な目的は回数ではありません。
周囲を見たことで、
ファーストタッチが変わった。
身体の向きが変わった。
プレーする方向が変わった。
相手の逆を取れた。
このように、
得た情報によってプレーが変化すること。
そこまでつながって初めて、「見る」がプレーに生きてきます。
まとめ
サッカーで重要なのは、たくさん首を振る選手になることではありません。
必要なタイミングで、必要な情報を取り、その情報をプレーに使える選手になること。
首を振ることは目的ではなく、手段です。
見る。
判断する。
そして、技術で表現する。
PRO16 PROJECTでは、技術だけではなく、
「なぜそのプレーを選んだのか」まで理解してプレーできる選手を育てていきます。
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