5月も終わりの28日にその一行はやってきた。
大先輩とそのお友達。
マリポタも合わせて4人で北京珍道中。
私を除く皆さんは
チベットへの巡礼の旅の前に北京に立ち寄って下さった。
とてもありがたい。
いつか中国へ遊びに行くね、といわれても
行き先が中国だとさっさとこちらにやってきてくれる
友達はそう多くはない。
なにせ姉弟子さんは、
中国在住のマリポタより中国のB級グルメに通じていて
リクエストされるものが私にとっては初めて知る食べ物
ばかりっていうのがすごくて、リクエストに応えるたび
新しいメニューを覚えることになるところがホントに
この方は日本在住か?と思ってしまう。
というわけで、
北京での食べ物と買い物と観光の旅が始まった!
最初は、待ち合わせのシーンから(笑)
たかが待ち合わせと侮るなかれ。
姉弟子一行は、旅行を日本から手配していて
北京のガイドは私マリポタを予定してくれていたが
空港からホテルまではガイドさん付きだった。
そして、ガイドさん(50歳代の女性)は大学生の娘を連れて
登場~★
飛行機到着時間から待つこと一時間
姐弟子一行は国際線B出口からやってきた。
姐弟子一行は国際線B出口からやってきた。
そして、一行は、まずガイドさんを見つけた。
私もそこで「ひさしぶり~」とか挨拶をしながら
一行に加わり、ホテルまで案内してくれるガイドさんと
中国語で話し始めた。
「你好!你好!。。。。。」と得意の中国語でガイドさんと
さんざん話したあと、日本から来た皆さんと日本語で
話を共有。
ガイドさんが「あれ?!日本人ですか?!」
「着てるものも中国人みたい。」って言うじゃない。
マリポタ「これ、日本で買った無印良品のワンピースで
ベストはH&Mなんだけど…。」
いつも中国人からは中国語で話しかけられるのは慣れている。
でも、そこまではっきり言わなくても(T ^ T)
そして、更に送迎バスと待つこと1時間。
ガイドさんもガイドさんの娘さんもなんどもホテルに電話
したけど、もう送迎のバスは出発しましたと言うばかりで
まったくやってくる気配がなかった。
そして、1時間後にようやく悪びれる風もなく到着。
ちょっと日本人でいうとチンピラ風の
ふにゃふにゃした歩き方でたばこを口にくわえて
バスの運転手がバスから降りてきた。
その送迎バスには、ガイドさんを含めて私たち一行と
他にもう一人50歳前後くらいの女性が乗り込んだ。
ガイドさんは運転手のすぐ後ろに座り
自分のメンツの為にも戦った。
ガイド
「1時間も待たせるなんで随分じゃない!
なんども電話したのにこんなに待たせるってどういうこと!」
運転手
「ホテルからの出発は定時だけど
空港からのバスはもともと定時出発ではないから。
人手が足りないからこっちもいっぱいいっぱいだし、
文句あるならホテルに言ってくれよ。
俺たちの知ったこっちゃないヨ!」
ガイド
「だったら最初から送迎バスがありますなんて言わないでよ。
こんなに待たされるなんて思ってなかったし
これじゃ送迎バスの意味がないから。」
第三者の女性
「人が足りないんだから
仕方ないわよ。」
うんぬん、と運転手の肩を持ち始めた。
日本から来た三人は1時間待たされたからと
怒るわけでもなく、
ひたすらことの成り行きを楽しんでいる様子。
時には、喧嘩の様子を私が日本語で実況中継(笑)
3人からみるとわざと遅れているっぽくみえるし、
それを正当化しているのがなんともおもしろく
目に映ったようだ。
ガイドさんも最後には
私は喧嘩してすっきりしましたよ。
結局、人手が足りないからしょうがないですけど
ちょっと待たせ過ぎですよね。
といいつつ、
私たちの手前、ガイドという立場で皆を代表してバスの
運転手に文句を言ってくれたのと彼女自身のガイドとしての
メンツもあったのと日頃の別のところで溜まった鬱憤を
口喧嘩で晴らすことができて相当すっきりしたのか
あとは運転手と仲良く話を続けているのだった。
そして、後ろを振り向いて私たちに向かって
「もう、私更年期ですから、日頃のストレスを
今日晴らすことができてすっきりしましたよ。」
とケタケタと笑った。
こうやって喧嘩したあと
普通に笑い飛ばせてしまえるところがかわいい。
お嬢さんも今後日本に留学にやってくる予定で
皆と連絡先を交換して別れた。
到着早々、
いきなり中国っぽいところを体験してしまった感じ。
まぁ、普通の観光コースには無い醍醐味がここに
つまっている感じがする。
割と言い合いは日常生活に普通にあって
言い合ったあとはお互いに後腐れない事が多い。
中国にはハプニングがいっぱいで
日本の電車のように定時に動いているものは
無いと思ったほうがいいし、
(長距離列車やバス等、時刻表どおりに動いているものもありますが)
とにかく、予定通り進まないのが中国。
臨機応変に対応出来る人は
きっと楽しめるのではと思う。