よく、「これって二重敬語ですよね!?」と訊かれることがあります。

よく例に出されるのは「おっしゃられる」ですが、そうですね、これは二重敬語です。
なぜかというと、
「言う」という言葉を尊敬語にすると、
①「おっしゃる」
②「言われる」

のどちらかですが、この①②が合体したものが「おっしゃられる」ですよね。


「言う」というひとつの言葉に二重に尊敬語表現をくっつけているので、二重敬語です。

では「おっしゃっていらっしゃった」は二重敬語でしょうか。

これはひとつの語ではなく、「言って」+「いた」という2つの語に分けられます。
そのそれぞれを「おっしゃって」+「いらっしゃった」という尊敬語表現に変えているので、二重敬語ではありません。


ただまあ、こういった連用敬語はすこしくどい感じもしますので、適度に省略し、すっきりとした言葉で活用した方が良いように思います。

「お客様がおっしゃっていらっしゃいました」は、「お客様がおっしゃっていました」で充分ですね。

そうすると、「語尾の"~ます”も丁寧語で敬語なんだからこれも二重敬語では!?」という意見がありましたにひひ

そういう素朴な疑問を持つのは良いことですよねグッド!

ひとつの語に尊敬語表現が2つ、とか、謙譲語表現が2つ・・など同じ種類の敬語がくっつけば二重敬語ですが、尊敬語+丁寧語の場合は、敬語の種類が違うので、二重敬語とはいいません。

それに「ました」をつけずに「お客様がおっしゃっていた」というのも変ですよねあせる


二重敬語は相手に対して丁寧に話をしようという気持ちから発生したものなので、それを聞いて怒り出すお客様はあまりいらっしゃらないと思いますが、「何が二重敬語か」という認識は持っておくにこしたことはありませんね。

ただ、言葉は皆が違和感なく使っていればもうそれでOKとなるものなのですえっ

二重敬語でも「お伺いする」(伺う+お聞きする)などは、もうみんなが使っているので、気にせず使っても良い二重敬語です音譜

なんだかこうやって文章にしていると、敬語ってややこしい・・と思いますが、まああまり思い詰めずにいろいろな言葉をまずは使ってみることが大事ですよねチョキ