最近、絶賛増殖中の気になる言い回しです。

「さようでございますね」というあいづちは、お客さまの言葉に対するリアクションとしてよく使われますが、これは一般的には 1)相手の言うことに対して「そのとおりですね」と肯定の意を表現する。 2)相手の言うことに対して「うーんそうですねぇー」と考えている(あるいは受け流す)様子を表現する。・・という場合に使われますよね。例えば、

1)お客さま:最近暑かったり寒かったりするでしょぉ?

      担当者:さようでございますねぇ。(肯定)

あるいは

2)お客さま:もう少し安くならないかしら・・?

      担当者:(うーん)さようでございますねぇ・・。(考えている様子)

という感じですね。

 

これが最近、どうも違う使われ方をしていることがあるんです。

例えば、

3)お客さま:私、PCに詳しくなくて、ほんとに何にもわからないのよ。

      担当者:さようでございますね。

(↑この場合「そうですね、お客さまは何もわからないですね」という意味合いになりますよねあせる

 

4)お客さま:私、もう歳なのでお肌の手入れはしても仕方ないかなと思ってるの。

      担当者:さようでございますね。

(↑この場合も「そうですね、もう手入れをしても仕方ないですね」という意味になってしまいますねえーん

 

・・・という3)4)のようなやりとりがちょいちょい見られるんですびっくり

多分ですが、「ああ、そうなんですねー」という同意でも肯定でもない、相手の言葉に対する共感的なリアクションとして使っているのではないでしょうか。

そしてそれを、丁寧に表現しているのだろうと思います。

「そう・なんですね」→「さよう・でございますね」(推測ww)

でも、この使い方は間違っているので気を付けましょう。

「さようでございます」の最後の一文字の「ね」を「か」に変えてくれれば、さほど違和感はありません。

(ちょっと蛇足になりますが、上記の3)4)は、「さようでございますか」と返されるよりは 3)なら、「難しいですよね。わからないところはサポートいたしますのでご安心ください」と言ったほうが良いし、4)なら「○○さまがお歳なんてとんでもない。そんなことをおっしゃらず、お手入れをしてずっとおきれいでいてください♡」などと言えるともっと良いですよねウインク