私の借りてる市民農園(横浜市の特区農園)では色んな野菜が栽培されてます。自分の区画から離れて共用通路を歩き回り、見慣れない野菜を見つけるのも共同菜園の楽しみのひとつ。そしてそんな楽しみ方をしてるのはもちろん私だけではありません。
"おや、メロンをやってるのー、チャレンジャーだねえ"
3年前の春、私がプリンスメロンの立体栽培に支柱を組んでいたら、菜園の大先輩から声をかけられました。メロンといっても"栽培がカンタン"なプリンスメロンですから、と私が言うと、大先輩は苦笑い。
"ボクも何回かメロンやったけどねー、みんな実が熟す前に枯らしちゃってさ。3年くらいやったかなあ、で、もう諦めたんさ"
↑3年前、プリンスメロンの立体栽培、支柱を立ててネットを張りました。
もうウン十年は家庭菜園をやってるはずの大先輩をして"諦めた"と言わしめたメロン、その言葉の重みはすぐに私も実感することになりました。
主枝を摘芯して伸びた脇芽の子づるを支柱に誘引、たくさん花が咲き、実も付いて順調に思えたプリンスメロン3株でした。が、梅雨明けの七月、突如として枯れてしまったのです。3株全部が数日でダメになり、せっかく膨らみ出したメロンたちも未熟果のまま。
↑一年めの収穫、未熟なプリンスメロンは塩漬け瓜となりました。
あれから3年、メロン栽培には毎年チャレンジしてきました。雨に弱いメロンのために、2年めは専用の小さな雨よけハウスを作り、3年めにはそのミニハウスを天敵ウリハムシ対策として、防虫ネットで完全に囲ったりもしました。
一年め、プリンスメロン3株は梅雨明けに枯れて全滅。2年め、露地栽培向きで易しいと言うサンライズを3株植えましたが、やはり夏に急に枯れ始め、なんとか逃げ切れたのが2個だけ、そして去年は、
↑昨年7月、パンナ(ネット)メロン。
初めて、難度が高いというネットメロンを育ててみたのでした。しかも、できれば農薬は使わずに、でした。うどん粉病、べと病、立ち枯れなど、無農薬のウリ科野菜にはお馴染みの病害に悩まされるも、意外にも結果はまあまあ、3株から熟したネットメロンが5個も採れました。これには、菜園の大先輩もびっくり。休憩小屋でそんな話をしていたら、
"オレも真似してやってみようかなあ"
別の先輩が笑いながら、そんな事を言い出すくらい、なかなかのニュースになったのでした。
↑3月15日、パンナメロンの種まき。
そしてメロン栽培の四年め、今年も無農薬でネットメロンをやってみます。品種は去年と同じくパンナメロンにしました。実は去年からの種が四粒残ってたので、それを再利用、種まき培土を詰めた紙ポット(トイペ紙芯ハーフ)にひと粒ずつ蒔き、バーミキュライトで覆土しました。
今年も植える株数は3株、子づる二本仕立ての立体栽培にして各ツルに一個ずつ、着果させるつもりです。

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