3月も半ば、そろそろ夏野菜用に元肥を畑に入れる時期になりました。ちょうど週末が雨予報なので、タイミングもばっちり、トマト、ナス、そして山芋のウネを準備します。


野菜づくりは土づくり、まずは良い土を作るところから始めましょう。巷の手引き書を見るとたいていはこんなセリフから始まります。土づくり?なんですかそれ。畑デビューした体験型農園シェア畑での最初の講習会、菜園アドバイザーさんからもそんな話を聞かされて、頭がハテナマークだらけだった私。しかし、何年か畑をやってる内に、その意味がだんだん分かってきた気がしてます。


↑1月、土づくりの第一歩、寒起こし。


つまり、畑で野菜が育つには土が必要で、その土はふかふかで柔らかいほうが良く、適度の水分と空気を含んでいて、しかも、雨が降ったりしたら水溜りになりにくい。そんな土が野菜づくりには適してる。


しかし、土は放っておくと、晴れが続いたら水気を失いカラカラに、雨が降ったり乾いたりを繰り返すとカチカチに固くなる、なかなか扱いにくいやつだったりします。


ただ、仄聞するに、地域によっては何もしなくても良い状態を保つ優秀な土もあるとか。羨ましい限り。残念ながら、今借りてる我が菜園は前身が田んぼだったそうで、湿った土を手で握るとがっちり団子ができる粘土質、乾くと土ホコリ、雨上がりにはベチャベチャに泥濘んで歩けません。


2月、堆肥、石灰、微生物資材を混ぜ込み。


そこで、元肥を入れる前、ウネが空く冬の間にしっかりと"土づくり"をやることにしてます。具体的には、土をふかふかにするという堆肥をいれて、酸度計が6を切るようなら(酸性が強い)なら石灰も入れて、"恐ろしいセンチュウ"対策で微生物資材(これがちと高い)も混ぜ込んでます。この"堆肥、石灰、微生物資材"が我が菜園の土づくり三点セットというわけです。ひとウネ(幅60cmx長さ3.6m)当たり、こんな感じでした。


堆肥、森林堆肥、15kg(約40L)

石灰、有機石灰セルカ、300gr

微生物資材、AG土力、300gr


我が菜園は約100平米、ウネはすべて60cm幅に固定してあり、長さ3.6mが24本。安い資材を選んでるとは言え、ぜんぶやるとなかなかの費用(&作業)になります。


そう言えば、かつて、ウネ一本だけですが、土づくりの代わりに"客土"を考えたことがありました。


↑ホムセンで最安値、25L入り培土。


客土とは畑の土をそっくり入れ替えること。現状の粘土質の土を掘り返して撤去、そこに新しい"良い土"でウネを作ろうというわけです。例えば、市販の"野菜づくりに適した培養土"に入れ替えれたら、たぶん、粘土質の土から来る諸問題は一気に解決するはず。


作土層と言われる野菜づくりに必要な"ふかふか"土の深さは20〜30cmと言われます。市販の最安値の培養土↑は近所のホムセンで元肥入り25Lで税込398円でした。我が菜園のウネ(60cm幅x3.6m)一本を仮に30cm深さで客土するとしたら、必要な土の量は、


60cm幅 x 3.6m長さ x 30cm深さ

=約 650L 


つまり25L入り培養土換算で、26袋、支払い金額は、約1万円 になりました。当時は高い!と即却下でしたが、今なら?


3月17日、ウネの真ん中に元肥を入れました。


夏野菜のナス、トマトともに、今年は秋まで長く育てたいので元肥は長く効く溝施肥にしました。管理機(耕運機)で耕転したウネの真ん中に、深さ30cmくらいの溝を掘り、底に市販のemボカシ肥料(NPK243)を置きました。肥料食いのナスはm当たりふた握り(約100gr)、暴れやすいトマトは半分以下のひと摑み(約40gr)。土を戻して表面を平らに均したら作業は終わり。


後は予報どおりの雨が来たら、白マルチを掛ける予定です。



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