日銀が国債を買い取ると引き受ける違い | 資金繰り道場 別館

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最近日銀の量的緩和という言葉を耳にすると思います。


量的緩和とは何?調べてみるとわかりやすい説明は意外に少なくまたシンプルな疑問を解消してくれるような解説も少ないものです


多くの説明は市中銀行に資金をどんどん供給する。この手の説明は多いけれどじゃ具体的にどうして供給するの?という解説はよく調べないと出てきません。

簡単に説明すると銀行がもっている国債を市場でじゃんじゃん買う。購入代金を日銀にある銀行の当座預金に入金します。これで銀行に資金を供給している。当座預金は利息ゼロですから銀行はそのお金をどこかに運用(主に貸付)しなければなりません。そんな流れで世の中へお金を流通させてお金を増やしてインフレへという考えです。


おかげで銀行は国債の売買益でかなり儲けています。


それじゃ素朴な疑問で、

それではそんな面倒なことをしないで日銀は直接国債を引き受けたらいいじゃないか?そんな疑問が湧いて出てきます。


実はこれをやろうと唱えた方がいます。

安倍総理です。


建設国債を日銀が引き受けたらどうだ?こんな話をしています。


これに対して


<国債引き受けは「日銀の禁じ手」 財務副大臣>

(日本経済新聞 2012年11月19日付)
『武正財務副大臣は19日の記者会見で、日銀による建設国債の引き受けは「経済活動に混乱が生じる恐れがある禁じ手」とし、慎重に考える必要があると述べた。(中略)
野田佳彦首相も、自民党の安倍晋三総裁がデフレ脱却に向け日銀に建設国債の全額引き受けに言及したことについて「あり得ない」と厳しく批判した。』

自民党が民主党から政権奪還した選挙は第46回衆議院議員総選挙2012年(平成24年)11月16日衆議院解散、同年12月16日投票ですから衆議院解散直後にこのような議論があったということです。

引き受けと買取は似ているようで全く異なるものです。

仮に日銀が国債を引き受ける事ができたら

日銀がどんどんお金を刷って政府に渡す事ができる事になります。政府予算は青天井ということになりかねません。これではインフレのコントロールなんてとてもできない!という考えです。

市場にある国債を買い取るとは少なくとも市場規模の範囲の中でということになりお金の供給がコントロールできるであろうということです。

もっとも現実はもっと複雑ではありますが、難しいと思うことでも基本の考え方はシンプルであったりします。難し事を難しい言葉で説明するのは簡単ですが、わかりやすい言葉で翻訳するとなるとよくよくもの本質をつかむようにしておかないといけないと思います。本質的なことを理解しようと思うなら素朴かつシンプルな疑問からスタートしてみるとよいと思います。

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