お金を扱う商売柄、銀行員へは様々な形で誘惑があります。一緒に酒を飲みに行こうから始まり、ゴルフや金券、転勤のお祝いやらなんやらと下心丸見えの輩がありとあらゆる形で近寄ってくるものです。
当然の如く、(かつて私が在籍した銀行では)行員は顧客から菓子折りひとつ受け取ってはならないとの厳しい規則がありました。普通の会社では信じられない位に厳格で、私自身も銀行員時代に送り届けられたお菓子を何度か無粋ながら、お返しに行ったこともしばしばでした。
以前、三井住友銀行が融資を詐取された事件では、銀行の担当者が家賃の負担をしてもらうなどの露骨な便宜を図ってもらっていたようですが、その担当者はその類の利益供与は必ず、あとでトラブルになるという事はミエミエだと判らなかったのでしょうか?
普通の(銀行員としての)感覚であれば、即懲戒の対象となり得る話だと理解できるはずなのですが、それがそうでなかった事が最近の銀行員のモラルと能力の低下を表しているように感じます。
銀行自らの不正すら見抜くことができないのですから企業の粉飾等見抜けるはずなどありません。年末の忘年会シーズンの折、銀行員の能力を見る物差しとして何度か、”飲みに行きませんか?”と誘ってみるのも手かもしれません。その担当者の以外な本心が垣間見えるのではないでしょうか?