今、童謡や唱歌など日本の歌が教科書からもどんどん消えている…といいます。
歌い継いでいくためにも、先月から
日本の歌を、
教室と ひとはぼっこさんでの出張教室、また読み語りボランティアにて歌っていく活動を始めました。
季節のうたを2曲ずつ選び、レッスン前後に歌っています。
ジュニアクラスでは、
メロディーはとてもきれいなのですぐ覚えてくれるのですが、
唱歌はやはり昔ながらの言葉遣いなので、歌詞の『意味』がわからない事が多く…
例えば、今月の歌《おぼろ月夜》。
まず、『おぼろ』とは…?
『入り日』『山の端(は)』『霞深し』…
今の子ども達にとっては…『?!』
外国語と同じです。
そのため、まずは歌う前に言葉の説明から。
資料の絵を一緒に見ながら説明し、
ひとつずつ言葉の意味を知り、イメージをふくらませてから歌います。
(そのために、歌詞カードには必ず挿絵を入れる事にしました)
成人クラスでは、主にシニアクラスのご希望の方と、
私が伴奏させていただき一緒に歌ったり。
懐かしい~ととても喜んでくださいます。
声を出すのはまだ苦手…という方には私が弾き歌いを。
でも、懐かしさからみなさん途中から一緒に口ずさんでくださいます^^
お孫さんと、また お仕事先の介護施設で歌いたい、と言われる方も多いので、ご希望の方に歌詞カード差し上げています。
また、プライベートでさせていただいている読み語りボランティアの中でも
絵本の合間の歌コーナーの中で
小さな子どもさんやお母さん方と一緒に歌っています。
この1ヶ月、皆さんと一緒に歌ってきて改めて感じるのは、
日本の歌の、歌詞から景色が見えてくるような“日本の言葉”の美しさ。
また、私達世代では学校で習ったり親世代から普通に聴いてきた歌が、
私達からたった一つ下、今の子ども達の世代では、全く聴いた事がない、知らない、という現実…
子ども達がいつか大人になったとき、何かをしたり、どこかの景色を見たとき、ふと、
あぁ、そういえばこんな歌習ったな~…と口ずさんでくれたら、いいなぁ。
今まで、日本の歌を残そう、という活動をたくさんされている事は
何気なく知っていましたが…
私も、恥ずかしながら当事者になって初めてその大切さに気づきました…> <
全く個人の、ごく小さなレベルですが、
日本の歌を次の世代へ残していくお手伝いが、少しでもしていけたら…と思います。