過剰介護 | あーすはーとのブログ

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現在、過去の出来事や体験談、役に立ちそうな情報なんかを日々発信していきます。よかったらいつでも気楽に立ち寄っていってください^^

過剰介護って言葉聞いたことがありますか?その言葉のとおり過剰な介護って意味なのですが、私が介護の職についてまだ間もないころ、とにかく高齢者のお世話をすることが介護だって思っていました。でもそれはある意味、本当の介護ではなかったんです。


もちろん何を持って介護というかにもよると思いますが、高齢者の自立こそがその個人に真の自由と幸福につながると考えた時、過剰介護は実はその高齢者から自由を奪う行為そのものでしかなかったんです。


ちょうど1年くらい前のことです。私が入社するちょっと前に入居してきた女性のAさん。Aさんは普段自分で立つことができず、立ち上がりに援助が必要でした。でもこのAさん、ちょっと自分に甘く、つらいことはあまりやりたがらないタイプ。まぁ誰でもそういう時はありますけど。。。


いつも通りトイレ介助をしようとAさんを援助しながら前方の手すりにつかまってもらい立とうとした時のことです。Aさん、手すりにはつかまってはいるんですが、そのままお尻を下げてきたんです。このままではAさんのズボンを下ろせないのでAさんに声をかけ、何とか立ってもらおうとしました。が、「いいよ立たなくても」と言って結局立ち上がらず、私が自分の膝をAさんのお尻の下にいれ何とか支えながら介助をしました。


その後Aさんはだんだんと自分で立つことをしなくなってしまったんです。特に膝が痛いというわけではなく、ただ疲れるからいやだということで立つことをしなくなってしまったAさん。今では完全に立てなくなってしまい、ベット上でオムツ対応となってしまったのです。


現に介護の現場で働いていると、どうしても時間がなく私たちが手伝った方が早くできることがたくさんあります。例えば洋服の着換えでいえばボタンを閉めるとか靴下をはくとか。。。過剰介護ってこういう本人がやっとできることをこっち側でやってしまうことです。


過剰介護をやり始めると、本当に本人のそのできる能力がどんどん低下していきます。過剰介護で失われたその能力を取り戻す事は高齢者にっとてほぼ不可能に近いんです。だからどんな理由であれ、過剰介護はすべきではないんですね。


どうしてもやってあげたいと思うこともあると思いますが、できる限り本人にやってもらう事が結局最後は本人の本当の自由つまり幸せにつながリます。


私も常に過剰介護になっていないか、毎日確認しながら介護を行うよう心がけています。