マネージャーさんの知り合いの方が運営されている音楽事務所の方から、
最近お電話で、近況報告をいただいたそうです。 お世話をされているアーチストの方が、自粛明けに知り合いのライヴバーで、5人程のお客様の前でライヴをされたそうです。数日が経過してそのお客様の中の3人の方が大変なことになられてしまったそうで、その方々がお仕事をお休みになる休業補償や、それに関わるいろいろなことへの補償を求めて来られたそうです。 電車にも乗られているだろうし、お仕事でも、色々な方と会われたりしているのだから、そのライヴバーが原因とはと、開き直ってお答えされたそうですが、大変なことになられた3人が接点を持たれて接触されたのはそのバーでしかないので、やっぱりそこが原因だと言われてしまったそうです。
アーチストの方もものすごく困ったことになられているようです。
例えば、普段は30人入れるお店だとして、そこに5人だけの制限をかけたとしても、大変なことを防ぐことはできないのではないかと思います。確率論の問題であり、30人と5人では、1人の感染者の方が入店されてしまう確率が1/6に軽減するだけであり、1人でも感染されている方が入ってしまえば、どんなに距離を保っていても、空調機器などを共有している空間ではその場所にいるだけで影響を強く受けてしまうことになると思います。100人定員を5人に制限しようが、50人まで引き上げようが、100人の中に1人でも無症状感染者の方が混ざっていれば、総数の20%以上の方に確実に移ってしまうと思われます。こういう時期は消毒していようが換気していようが、そういう次元の問題ではないと思います。確率論で0を保証することはできません。人を集める以上リスクは必ず存在するかと思われます。統計学で0ではないと言われている限り音楽を作る者の立場として、聞きに来て下さいという言葉は絶対に言えないと思っています。
今、お騒がせしているウイルスは本当に恐ろしいと感じています。政府も市役所も県庁も政治家も国家公務員も地方公務員も誰も守ってはくれません。まして、お騒がせのウイルスが責任をとってくれる訳でもありません。ちょっとなら大丈夫、知っている場所だから多分大丈夫という気の緩みが本当に取り返しのつかない事態を招いてしまいます。様々な事情で断れない状況の方もいるのかもしれませんが、
自分の身は自分で守るしかないと思っています。