ここしばらく、レコーディングと練習の日々でした。
まず2曲英詞での歌録りが終わり、
ミックスの仕上がりをマサイキリンのような首になって待っているところです。
次の2曲は月末から来月上旬に再開する予定です。
いつもメールをいただいている高校生の女の子の妹さんからご質問をいただいておりました。
夏休みにお父様からギターを買ってもらうことになられたそうなのですが、
ギター選びで悩んでおられるそうです。
ドレッドノート(マーチンで言うとDサイズ)だと、弾いた時に右手がボディーの厚みですごく遠いところを弾かないといけないような姿勢になってしまい、トリプルオー(マーチンでいうと000)くらいの薄いボディが弾きやすいのですが、ギターの厚みって音にどんな関係があるのですか?
というご質問についてですが、
ボディーの厚みが厚いと、低音が深く出るかと思います。ですが、残響が長く響くので8ビートや16ビートのアップテンポの場合やシャッフルなどを演奏する場合に、右手でのブリッジミュートなどのテクニックが必要になるかと思います。ピックでガーンとかシャカシャカーンと弾く場合に向いているかと思います。フィンガリングでアルペジオを弾かれる場合にひとつ前の出音との重なりが、広がり感を演出することができますが、軽くはじいただけでも大きな音が出てしまうので、慣れが必要になります。私達のCDだと、「はむすたーのわくせい」の2曲目に収録されている「ねこ ねこ ねこ」がマーチンのD45で弾いています。ちなみに1曲目の「はむすたーのわくせい」はK.YairiのオーダーメイドのRFで弾いています。
横から撮って比べてみると、このくらい厚みが違います。RFくらいの薄いボディーになると、アップテンポでの歯切れが良くリズムを刻むのにすごく向いているショートサスティーンが魅力かと思います。フィンガリングでもキレが良い分だけ、少しでもリズムのミスをするだけで、ヨレが目立ってしまうかと思います。
ご質問いただいた、ギターのサイドの木目の模様のことですが、材質によって模様が異なります。
RFはマホガニーが使われており、柔らかく尖っていない音色が特徴かと思います。派手な木目ではなくマホガニー特有の整った模様になっています。ドレッドノートの方はハカランダが使われており、重厚な音色が特徴かと思います。木目は大柄になっています。大柄な模様の木材ほど材料がとても希少なのでお値段もかなり違ってしまうかと思います。
ネックの厚みや握りやすさも含めて
RFかトリプルオーが、最初は弾きやすいかなと私は思っておりますが、
楽器屋さんで、実際に色々なギターに触ってみて
自分に合うギターを探してみるのも楽しいかと思います。