<特殊詐欺>新潟で上京型増加 現金持って新幹線で関東へ
毎日新聞 4/13(木) 9:12配信
オレオレ詐欺など特殊詐欺の手口が巧妙化する中、新潟県内では息子などをかたり、新幹線を使って被害者に現金を関東方面に持ってこさせる「上京型」が流行の兆しを見せている。「振り込め詐欺」への警戒を強める金融機関の目をかいくぐり、詐欺を成功させるための手口で、県警は「金を要求する電話は詐欺を疑って」と注意を呼びかけている。【堀祐馬】
3月9日、江南署に「父親が1000万円を持って上越新幹線で大宮駅に向かっている。すぐに止めてほしい」と次男から通報があった。県警がJR東日本などに協力を要請したところ、偶然同じ新幹線に乗り合わせた警視庁の鉄道警察隊員が大宮駅到着10分前に車内で70代の父親を発見し、保護した。現金も無事だった。
県警はJR東日本を通じて車内アナウンスで父親に対し呼びかけたが応答せず、高齢の乗客一人一人に声を掛けて被害を未然に防いだ。父親は「アナウンスが自分のことだとは思わなかった」と話したという。
3月8日には新潟市江南区の県警OB、清野修治さん(82)の自宅に、息子を名乗る男から「株で1000万円を損した。現金を持って大宮駅まで来てくれ」などと電話があった。話し方などから詐欺と見抜いた清野さんは「足が悪くて行けない」と答えるなど、だまされたふりを続けた。すると9日午前6時ごろ、男から「これから家に行く」と電話があり、清野さんはすぐさま110番通報。しばらくして家に訪れた会計事務所の職員を名乗る男に対し、玄関先で家に上がるよう促し、時間を稼いだ。
駆け付けたパトカーを見た途端男は逃げ出したが、江南署は追跡するなどして受け子の男と見張り役の男をそれぞれ逮捕。県警から感謝状が贈られた清野さんは「電話相手と長く話して声を確認することが大事だ」と振り返った。
県警によると、今年に入ってから3月末までの県内の特殊詐欺被害(暫定値)は43件で前年同時期比4件減。被害額も約8634万円と約4074万円減った。金融機関で振り込ませる伝統的なオレオレ詐欺の手口が多くの人に認知され、対策が取られつつあることが一因だが、「上京型」による被害は増加傾向にある。
上越と北陸という二つの新幹線を有する新潟は「上京型」の格好の標的で、1月には新潟市内の70代女性が200万円を、2月には中越地方の70代女性が700万円を関東地方に持って行き、だまし取られるなど3月末までに3件1650万円の被害が確認されている。
特殊詐欺の手口は複雑巧妙で、警察が対策を取ると別の手口に切り替える「いたちごっこ」が続いているといい、県警は金融機関などと連携して、高額の引き出しをする高齢者に声掛けをする水際対策を徹底すると共に、「現金を要求されたら詐欺を疑い、家族などに相談してほしい」と呼びかけている。
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保証金名目で1千万円詐欺疑い 京都府警、大阪の男逮捕
京都新聞 4/13(木) 8:50配信
京都府警西京署は12日、詐欺の疑いで、大阪市北区長柄東2丁目、会社員の男(59)を逮捕した。
逮捕容疑は2010年8月~9月、京都市西京区の電気設備会社の男性社長(65)に「総合商社が発注するLED関連の仕事を回す」などとうそを言い、受注保証金名目で現金1千万円をだまし取った疑い。
同署によると、男は当時、大阪市で建築関連の会社を経営していた。「多額の負債があり、返済に使った」と容疑を認めているという。
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<特殊詐欺>公開画像で中2女子出頭 警視庁、20代と思い
毎日新聞 4/13(木) 1:16配信
警視庁滝野川署は12日、特殊詐欺でだまし取られたキャッシュカードで現金を引き出した窃盗事件の容疑者として防犯カメラの画像を公開したところ、東京都内の中学2年の女子生徒(14)=事件当時13歳=が「私です」と出頭したと発表した。警視庁はホームページなどに掲載していた画像を削除した。画像を公開したことについて同署は「20代と考えていた」と説明している。
同署は同日、2月17日午後1時ごろ、東京都北区のコンビニの現金自動受払機(ATM)で、同区に住む70歳代の女性名義のキャッシュカード2枚を不正に使って84万円を引き出した疑いがあるとして画像を公開。「20代くらい」「茶色のロングヘア」などと特徴を説明し、情報提供を求めていた。
同署によると、画像を見た友人から女子生徒に連絡があり、母親と12日午後7時半ごろ、都内の警察署に出頭したという。同署は参考人として女子生徒から事情を聴き、事実確認した上で、児童相談所へ通告することなどを検討している。
未成年者による事件について、少年法は本人と推定できる記事や写真の掲載を禁じている。2015年には千葉県警が、特殊詐欺の現金の受け取り役を務めたとして、タクシーのドライブレコーダーに映っていた18歳の少年の動画を公開して捜査していた例がある。【川上晃弘】
◇判断の根拠示せ
少年法に詳しい後藤弘子・千葉大教授の話 特殊詐欺事件の「出し子」に少年が利用されることは多い。警視庁もそうした事情を知っているはずで、公開捜査の判断には慎重さが求められる。特に少女の場合は化粧をすれば大人か子供か判断が難しくなる。今回のケースで警視庁がなぜ20歳以上と判断し、公開捜査に踏み切ったのか、きちんと根拠を示す必要がある。
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パナ社員装い「お金貸して」 ニセ名刺渡す詐欺被害多発
朝日新聞デジタル 4/12(水) 18:02配信
家電大手パナソニックの社員になりすまして現金をだまし取る事件が相次いでいる。同社には昨年5月以降、2府10県での被害相談が約60件寄せられているという。うち1件について、大阪府警は12日、住所・職業不詳の森本豊容疑者(40)を詐欺の疑いで全国に指名手配したと発表した。
【写真】森本豊容疑者=天王寺署提供
天王寺署によると、森本容疑者は3月12日夕、大阪市天王寺区の路上で同社員を装った偽の名刺を渡し、大阪府内の会社員男性(23)に「2千円貸してほしい」と声をかけ、現金を詐取した疑いがある。「財布を置いていた車を同僚が乗って行ったので帰れない」とうそを言ったという。
同社には大阪、京都、兵庫、奈良、三重、愛知、岐阜、香川、広島、福岡、熊本、大分の2府10県で同様の被害に遭ったとの相談が寄せられ、広報部は「心当たりの方は警察に相談してほしい」としている。情報は天王寺署(06・6773・1234)。
朝日新聞社
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