特殊詐欺アジト摘発、警視庁難航 大家20人が捜査協力拒絶
産経新聞 11/15(火) 7:55配信
特殊詐欺グループにアジトを提供していた不動産業者らが摘発された事件で、アジトの大家約20人が警視庁捜査2課の協力要請を断り、刑事告訴をしなかったことが14日、捜査関係者への取材で分かった。不動産業者の摘発には大家の告訴が不可欠だが、家賃が払われていたことなどから、告訴のメリットがないと判断したとみられる。特殊詐欺のアジトの摘発は年間数十件に上るが、不動産業者の摘発はわずかとなっており、捜査幹部は「不動産業者の摘発に抜本的な対策が必要だ」と話している。
多数の大家の捜査協力拒否は捜査2課が今年8月、特殊詐欺グループに提供したアジトを別人名義で契約させたとして、詐欺容疑で摘発した不動産業者らの捜査で判明した。不動産業者の摘発には大家側が「嘘の賃借人名義で契約された」として不動産業者らを詐欺罪で刑事告訴する必要があるが相次いで拒否された。
その後の捜査で、不動産業者らは10年以上前から1千件以上のアジトを特殊詐欺グループなどに提供していたことが判明したが、刑事告訴に至ったのは2人だけだった。
捜査2課は、この2人の告訴を受けて不動産業者のグループを捜査。特殊詐欺に使われることを知ってアジトを提供した特殊詐欺の共犯で、不動産業者の立件を検討したが、他人名義で不動産契約した詐欺容疑での立件にとどまった。
特殊詐欺をめぐっては昨年9月、改正都安全・安心まちづくり条例の施行で、賃貸契約に、アジト使用時に契約を解除できる特約を盛り込むことが定められたが、刑事告訴などにはほとんど結びついていないのが実態という。捜査幹部は「多数の特殊詐欺を可能にした不動産業者だが、特殊詐欺グループの末端よりも軽い刑にしか問えないのが実情だ」としている。
格安IP電話・レンタル携帯・逆転送

約560万円の着服容疑で元郵便局長を再逮捕 生田署
産経新聞 11/15(火) 8:32配信
満期を迎えた顧客の保険金約560万円を着服したとして、兵庫県警生田署は14日、業務上横領容疑で、同県明石市野々上、元郵便局長、島脇卓也被告(52)=懲戒解雇、別の業務上横領罪で起訴=を再逮捕した。容疑を認めているという。
再逮捕容疑は神戸市役所内郵便局(中央区)の局長だった平成22年11月~23年6月、顧客の夫婦の保険が満期を迎えた際に自分名義の口座に送金し、計約560万円を着服したとしている。
島脇容疑者は日本郵便の内部調査で不正が発覚し、25年3月に懲戒解雇。10月24日に計約500万円の業務上横領容疑で逮捕されていた。
最終更新:11/15(火) 8:32
格安IP電話・レンタル携帯・逆転送

パチンコ負けイライラ…駐車場の車の塗装はがす、無職27歳を逮捕 3年間100件か
産経新聞 11/14(月) 17:33配信
パチンコ店に駐車中の車に傷をつけたとして、大阪府警四條畷署は14日、器物損壊容疑で、大阪府大東市三箇、無職、福井秀明被告(27)=器物損壊罪で起訴=を逮捕、送検したと発表した。同署によると、「パチンコで負けてイライラしてやった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、8~9月、大東市大東町のパチンコ店「スーパーコスモプレミアム大東店」の立体駐車場で、4回にわたり駐車中の車4台に塗装剥離(はくり)剤を付着させ、塗装をはがして傷つけたとしている。
同署によると、福井容疑者は約3年前から、パチンコで負けた腹いせに車を傷つける犯行を100件以上繰り返していたという。自身の車の隣に駐車している車両を傷つける様子が防犯カメラに写っていた。
格安IP電話・レンタル携帯・逆転送

特殊詐欺 巧妙な役割分担 「かけ子」の被告が証言
@S[アットエス] by 静岡新聞 11/13(日) 7:45配信
静岡県内でも多発している特殊詐欺の手口の一端が、静岡地裁で開かれている公判で明らかになった。証言したのは、県警に摘発され、詐欺罪などで起訴された「かけ子グループ」の4人。グループは手当たり次第電話する「アポ」、話に乗りそうな人に本題を切り出す「つなぎ」、現金を要求する「クローズ」と各自の役割を呼び、最初の電話でだませそうな人を選別した上で、本格的な詐欺話を仕掛けていた。
手口について語ったのは、東京都練馬区の無職の被告(34)ら。都内のビルから今年3~4月、静岡を含む全国の高齢者宅に電話をかけ、福井県の60代女性から350万円をだまし取ったほか、2人から現金を詐取しようとしたとされる。
証言によると、4人はビルに置いてあった詐欺のマニュアルと数万人分の通販利用者名簿、12台の携帯電話を使って犯行を始めた。投資会社を装って、「誤ってあなた名義で会員権を購入した。処罰されないよう、一時的に送金が必要」とだます手口。2人のアポ役が毎日数百件の電話をかけ、感触の良い人は個別にメモを作り、一度通話を切ってつなぎ役に回した。反応が悪い場合は名簿から消した。話に一定時間付き合うかどうかが目安の一つとされ、メモには「10分」などと通話時間を記入していた。
メモが作られるのは1日1人程度だったという。情報を整理した上、つなぎ役とクローズ役が代わる代わる電話し、「不正」や「処罰」などの言葉で不安を誘いながら送金を迫った。だませた人の情報は電話で現金回収役に伝えた。
リーダー格の被告は法廷で「マニュアルに沿って試行錯誤しながらやった。話に乗ってくれる人は少なかったが、指示役に成果を求められて焦っていた」などと語った。
■「サギ電話」静岡県内増 県警「長々と話聞かないで」
静岡県警生活安全企画課によると、詐欺組織のかけ子グループからとみられる「サギ電話」の届けは今年も県内で増加傾向にあり、今月11日までで約3800件。前年同期より200件ほど多い。最初に息子や投資会社などを装ってトラブルを訴える電話があり、徐々に登場人物が増えて現金要求に発展する“劇場型”が目立つ。
同課担当者は「相手の話を長々と聞かず、『警察に相談しよう』などと落ち着いて対応すれば、相手から電話を切るケースが多い」と話す。
格安IP電話・レンタル携帯・逆転送
