ネット銀不正送金「運び屋」送検=犯罪収益受け取り容疑―警視庁
時事通信 6月6日(金)12時3分配信
インターネットバンキングの不正送金で得た犯罪収益を海外に送ろうとしたとして、警視庁サイバー犯罪対策課などは6日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収 受)の疑いで、自営業の男(40)=千葉県松戸市=を東京地検に書類送検した。同課によると、男は「やってはいけないことだと理解していた」と容疑を認め ている。
ネットバンキングで不正に送金された収益を海外送金する協力者は、「マネーミュール」(犯罪収益の運び屋)と呼ばれる。同課によると、犯罪収益と認識し受け取ったとして、同法を適用して検挙するのは全国初という。
送検容疑は昨年11月28日、不正アクセスされた茨城県に住む50代男性のネットバンキング口座から、男名義の口座に不正送金された約65万5000円を犯罪収益と知りながら受け取った疑い。
本物の長男から電話…手渡し詐欺未遂容疑で17歳少年逮捕/越谷署
埼玉新聞 6月6日(金)0時12分配信
越谷署は5日、詐欺未遂容疑で、草加市に住む高校3年の少年(17)を逮捕した。
逮捕容疑は、仲間と共謀し3日午後8時40分ごろ、越谷市の女性(53)方に長男(27)を名乗って「携帯をトイレに落とした。新しい携帯番号を教えるか ら登録して」と電話した上、4日も「会社の後輩と株をやって、会社の金を400万円使ってしまった」「半分の200万円準備できないか」と電話し、同日午 後4時45分ごろ、東武スカイツリーライン北越谷駅付近の路上で、女性から現金200万円をだまし取ろうとした疑い。
同署によると、金融機関で現金を下ろそうとした女性の携帯電話に偶然、本物の長男から電話があったため、女性が株の話を確認すると、長男は「知らない」と答えた。女性は金融機関に相談し、金融機関が越谷署に通報した。
連絡を受けた越谷署員は、女性にだまされた振りをする協力を依頼。指定された同駅付近の路上で女性が待っていると、現れた少年が携帯電話で、女性の特徴を 仲間と思われる電話口の相手に伝えたという。女性が移動をすると、少年も移動を始めたため、捜査員が少年に職務質問して逮捕した。少年は容疑を否認してい るという。
振り込め詐欺、「見張り役」の18歳少女も逮捕 大阪府警
産経新聞 6月6日(金)9時10分配信
警察官や日本銀行職員をかたる振り込め詐欺で、高齢女性から現金約930万円をだまし取ったとして大阪府警捜査2課などは5日、千葉市内のアルバイト店員の少女(18)を逮捕した。容疑を認めているという。
少女は現金を受け取る「受け子」の見張り役で、4月に別のオレオレ詐欺で府警に逮捕された千葉県内の少女らと同じ詐欺グループとみられる。
逮捕容疑は、共謀し3月中旬、摂津市内の70代の無職女性宅に府警の担当者を名乗って「ゆうちょ銀行の貯金が危ない。全額引き出してほしい」などと電話。その後、日銀職員を装った受け子が女性宅を訪れて現金933万円を受け取り、だまし取ったとしている。
府警によると、警察官や銀行関係者を名乗って現金をだまし取ろうとする不審な電話が2~4日、府内で計40件相次いでおり、注意を呼びかけている。
納入業者の従業員にタダ働き…課徴金12億円
読売新聞 6月6日(金)11時49分配信
九州を中心にディスカウントストアを展開する「ダイレックス」(佐賀市)が、納入業者に従業員を派遣させて無償で働かせたなどとして、公正取引委員会は5 日、独占禁止法違反(優越的地位の乱用)で、同社に再発防止を求める排除措置と、約12億7400万円の課徴金納付を命じた。
同社は命令を不服として、審判請求の文書を同日付で公取委に提出した。
公取委の発表によると、同社は2009年6月~12年12月、店舗の新規、改装開店の際、納入業者78社に少なくとも延べ8000人を派遣させ、無償で商 品の陳列などの作業をさせた。また、閉店セールの協賛金などの名目で、66社に少なくとも計約4000万円を提供させるなどしたという。
親会社のドラッグストア大手のサンドラッグ(東京)は「命令を受けた事実については真摯(しんし)に受け止めたいが、事実認定に見解の違いがある」としている。
契約続行の見返りに贈収賄か 厚年基金前常務とコンサル社長
福井新聞ONLINE 6月6日(金)7時59分配信
福井県建設業厚生年金基金(福井市)の資産運用のコンサルタント業務契約に絡む贈収賄事件で、現金数十万円を受け取ったとされる同基金の前常務理事が、退 職後の後任者に投資コンサルタント会社「エー・エム・シー」(東京)との契約を続けるよう引き継いでいたことが5日、基金への取材で分かった。県警は贈収 賄の目的が契約続行に関係しているとみて、供述や押収した証拠を元に慎重に調べている。
事件では4日、収賄の疑いで福井市河水町、前常務理事の源工(げんく)京一(70)、贈賄の疑いで東京都杉並区、エー・エム・シー社長の田口英樹(64)両容疑者が逮捕された。
源工容疑者は国民年金などの実務を担当する旧社会保険庁(現・日本年金機構)関連のOBで、県警によると1997年から常務理事を務め、99年からコンサ ルタント業者選定について権限を持つ執行理事を兼ねていた。一方のエー・エム・シーは2003年からコンサル業務の委嘱契約を結び、資産運用の現状分析な どを行っていた。
契約は、この体制のまま約9年間続き、12年7月末に源工容疑者が退職した。贈収賄があったとみられるのは直前の同年 5月だった。県警は、田口容疑者が現金を贈った主な目的は、退職後も契約を続けてもらうためだったとの見方を強めている。契約額は年間数百万円とみられ、 現在も続行している。
捜査関係者によると、見返りとして受け取ったとされる現金は源工容疑者の口座に振り込まれていた。
後任の常務理事は取材に「前常務理事から契約について引き継ぎがあった。運用実績に問題が見られなかったためエー・エム・シーとの契約を続けた」と話した。事件について「事実であれば残念だ」とし、コンサルタント契約には「捜査の推移を見て対応を検討する」と話した。
同基金を構成する建設業は12年度末時点で246社。資産総額は今年3月で約119億円。
県警は5日、両容疑者を送検した。
<指定暴力団>歯科医師刺傷後 11日間で組員10人逮捕
毎日新聞 6月5日(木)23時3分配信
北九州市小倉北区で先月26日に歯科医師の男性(29)が刺され重傷を負った事件以降、福岡県警が指定暴力団工藤会(本部・北九州市)の取り締まりを強化 している。5日に「執行部」と呼ばれる本部組織の幹部2人を逮捕するなど、11日間で組員10人を逮捕した。昨年1年間の逮捕者は84人で、異例のハイ ペースとなっている。
5日には工藤会系組長、山中政吉容疑者(63)が県迷惑防止条例(卑わいな行為の禁止)違反容疑で逮捕された。容 疑は、4月14日午後3時ごろ、小倉北区の路上で警察官から所持品の提示を求められた際、ズボンと下着を下ろしたとしている。山中容疑者は「警察に言われ てやった」と否認しているという。
他にも先月26日以降、暴力団員であることを隠して賃貸住宅に入居したり、実際と違う住所で免許証を取得したりした疑いで組員が逮捕されている。
今回の刺傷事件について、県警は1998年に元脇之浦漁協(北九州市漁協に合併)組合長、昨年12月に北九州市漁協組合長が射殺された事件との「関連性も 視野に入れて捜査する」としている。両事件の被害者はいずれも歯科医師男性の親族で、98年の事件では工藤会系組幹部2人が殺人罪などで実刑判決を受けて いる。県警幹部は「あらゆる法令を駆使して工藤会を取り締まる」としている。
弘道会系組事務所を捜索 秋田県警、幹部を逮捕 警察庁は壊滅を指示
産経新聞 6月5日(木)20時40分配信
秋田県警組織犯罪対策課と秋田東署は5日、秋田市山王のマンション2階にある指定暴力団山口組系弘道会金田組の事務所を県青少年健全育成条例違反(飲酒の 周旋)の疑いで家宅捜索し、証拠品を押収した。警察庁は弘道会の壊滅を指示しており、県警は傘下組織の実態解明と取り締まりを強化する。
同課などはこの日、同容疑で、同じ階に住む金田組幹部、横山秋夫容疑者(48)を逮捕した。逮捕容疑は、昨年6月中旬ごろ、知人の女子中学生=当時(14)=を秋田市大町のクラブに連れて行き、焼酎の水割りなどを飲ませたとしている。
弘道会は名古屋市に本部を置く山口組の2次団体。篠田建市(通称・司忍)会長が山口組の6代目組長に就任すると、豊富な資金力をバックに勢力を拡大。平成 22年に警察庁の安藤隆春長官(当時)が「弘道会の弱体化なくして、山口組の、暴力団の弱体化はない」と発言していた。
金田組事務所があるマンションは市文化会館に隣接する住宅街。家宅捜索では、組関係者が報道陣に「帰れ」などとすごむ一幕もあった。
路上生活者並ばせ…宝塚チケット転売で逮捕
スポーツ報知 6月6日(金)11時47分配信
宝塚歌劇の入場券を転売目的で購入したとして警視庁は5日までに、東京都迷惑防止条例違反(常習ダフ屋行為)の疑いで墨田区の不動産関連会社役員・長谷川幸喜容疑者(58)を逮捕した。
逮捕容疑は2~5月、武蔵野市などのチケットショップで「宝塚歌劇100周年夢の祭典 時を奏でるスミレの花たち」など宝塚公演の約5000円~約1万円の入場券計5枚を転売する目的で購入した疑い。
警視庁によると、発売前夜からホームレスとみられる男性を並ばせ、購入させる手口だった。インターネットを使い、30~70代の女性5人に最大約10倍で販売していたという。
長谷川容疑者は「転売目的ではない」と容疑を否認。警視庁は2008年以降、約1260万円の売り上げがあったとみている。
同僚から年賀はがき1585枚盗んだ疑いで元局員逮捕
福島民友新聞 6月6日(金)10時40分配信
勤務していた郵便局で年賀はがきを盗んだとして、福島署は5日午前8時5分ごろ、盗みの疑いで元郵便局員の福島市の無職高橋克弘容疑者(58)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年12月25日午後9時から同26日午前8時ごろにかけ、当時勤務していた同市の福島中央郵便局で同僚男性のロッカーから年賀はがき1585枚(8万900円相当)を盗んだ疑い。
同署と日本郵便東北支社によると、盗まれた年賀はがきは金券ショップに転売されていた。高橋容疑者は当時、集配担当の主任を務めていた。同僚男性が今年2月に被害届を提出し、同署が捜査していた。
日本郵便は社内調査で高橋容疑者が盗んだ疑いが強まったとして、3月に諭旨解雇処分とした。
同署などによると、年賀はがきは同僚男性が個人的に購入し、ロッカーに置いてあったという。同僚男性が勤務後にロッカーの鍵を掛け忘れ、翌日朝に出勤したところ、はがきがなくなっていることに気付いた。
クラブ無許可経営 逃亡の外国人を逮捕
日本テレビ系(NNN) 6月5日(木)13時25分配信
東京・六本木の多国籍クラブを無許可で経営したなどとして、ナイジェリア人のアコロノー・エジロ・ボビー容疑者が警視庁に逮捕された。
アコロノー容疑者は去年10月に店が摘発された際、ナイジェリアに逃げたが、日本に戻ってきたため逮捕されたもので、「日本の方が稼げるので捕まるのを覚悟で帰ってきた。今度はキャバクラをやる」と供述しているという。
<飛行妨害>警察ヘリにライト照射 罰金30万円略式命令
毎日新聞 6月5日(木)20時42分配信
神奈川県警航空隊のヘリコプターにライトを照射し、飛行を妨害したとして、横浜区検は5日、川崎市麻生区の無職の男(41)を威力業務妨害罪で横浜簡裁に略式起訴した。簡裁は同日、罰金30万円の略式命令を出した。
起訴状によると、男は5月8日午後7時45分ごろから約10分間と、同15日午後7時40分ごろから約4分間、同区付近の上空約500メートルを飛行中だったヘリに、自宅からLEDライトを当て飛行を妨げたとしている。
逮捕時の県警の調べに「ヘリとは気付かず、業務を妨げるつもりもなかった」と否認していた。