消費税不正還付容疑で告発=輸出免税悪用で2200万円―東京国税局
毎日新聞 4月4日(金)15時1分配信
消費税約2200万円の不正還付を受けたとして、東京国税局が中古釣り具販売会社「クレッシェンドインターナショナル」(東京都目黒区)と高橋正人(まさひと)・実質経営者(52)を消費税法違反などの容疑で東京地検に刑事告発していたことが分かった。高橋経営者は既に修正申告を済ませた。
関係者によると、高橋経営者は仕入れ時に払った消費税額が、売り上げの際に受け取った消費税額(いずれも当時は税率5%)よりも多い場合に、差額が還付される「仕入れ税額控除」を悪用。仕入れを約4億4000万円(税抜きベース)水増しし、2012年2月までの2年間に約2200万円の不正還付を受けた疑いがある。
消費税は国内の販売時にしかかからず、輸出の場合、客から受け取る消費税がゼロになる。このため、高橋経営者はパソコンの経理ソフトで日々の取引を入力する際に仕入れを水増しする一方、その都度架空の輸出売り上げも入力。これを基に毎月、申告書を作成して還付を受け、会社の運転資金や生活費に充てた。申告書に仕入れを裏付ける領収書の添付義務がないため、不正な経理操作が長期間発覚しなかった。
同社は09年3月の設立で、国内の中古釣り具を仕入れ、海外に輸出していた。設立当初1ドル90円台後半だった為替相場が11年に70円台に突入するなど、急速な円高で資金繰りに苦しんでいたという。高橋経営者は取材に対し「企業努力を怠り安易な道を選んだ。大変申し訳ない」と話した。
国税庁によると、法人による消費税の不正還付は13年6月までの1年間だけで542件。同時期の追徴課税は約13億1800万円(重加算税を含む)に達する。
消費税不正還付、「国への詐欺」に監視強化 国税庁
産経新聞 4月4日(金)12時18分配信
輸出免税制度を悪用した不正還付は、国をだまして不当な利益を得ることから「国に対する詐欺」といえる。消費税増税に伴う横行も懸念されており、国税庁は監視を強化している。
国税庁が平成25年6月までの1年間、還付申告した法人約6300社を調査したところ542件の不正還付が発覚。計13億1800万円を追徴課税した。20年以降、例年、調査対象の約1割で不正還付が見つかっている。だが、この数字も「氷山の一角に過ぎない」(国税関係者)という。
還付申告は年間13~15万件で推移しており、税務署は事業者から税額の計算表と申告書などの提出を受けるが、詳細な審査が追いつかないためだ。「手続きが遅れると申告法人の業務が滞り、利息にあたる還付加算金を払う必要が生じる」(同)ことも背景にある。
今回、告発された高橋正人実質経営者によると、約4年前、課税仕入れ額を打ち間違えた計算表を税務署に提出した。後日、誤りに気づいたが、15万円が余分に還付され、国税当局から誤りの指摘はなかったため、今度は意図的に不正を行うようになったという。ある国税幹部は「不正還付には指南役がいることが多かったが、最近は個人で行うケースが増えた。不正の土壌が広がっている可能性がある」と指摘する。
こうした事態を受け、23年には消費税の還付を不正に受けようとした段階で処罰できる「未遂罪」を新設。24年には還付申告の際に仕入れの内訳などを記入する「明細書」の添付も義務化された。消費税増税も踏まえ、国税当局は多額の還付を受けた法人を重点調査するなど対策を進める。
クギ100本散乱…道警官舎玄関でボンベ爆発
読売新聞 4月4日(金)12時18分配信
3日午後11時45分頃、札幌市北区北25西7の北海道警官舎に住む警察官から「『ドン』という音がして煙が見える」と110番があった。消防隊員が駆けつけたところ、1階共用玄関内から、破裂した複数のカセットコンロ用ガスボンベと約100本のクギ、着火剤とみられる燃えかすなどが見つかった。
けが人はなかった。同区では1月以降、ボンベを悪用した事件が4件相次いでいた。札幌北署は現住建造物等放火未遂容疑で、一連の事件との関連も調べる。
同署によると、現場は通りを挟んで同署の斜め向かいにある4階建て警察官舎1階の共用玄関内で、爆発で住居の表札が溶け、窓ガラスにひびが入るなどした。現場からは、2種類のメーカーのボンベが計5本見つかり、うち3本が破裂。玄関内には長さ約2センチのクギが散らばっており、着火剤とみられる燃えかすや、焦げた紙が見つかった。同署では、何者かが住人に危害を加えようと、クギを仕掛けた上でボンベを加熱して爆発させたとみている。
電車内ですり繰り返す 「箱師のシゲ」と呼ばれていた41歳男逮捕
フジテレビ系(FNN) 4月4日(金)14時59分配信
電車の中ですりを繰り返し、捜査員から「箱師のシゲ」と呼ばれていた41歳の男が、女性の財布を盗んだ疑いで、警視庁に逮捕された。窃盗の疑いで逮捕された、飲食店経営の高橋茂義容疑者(41)は3月12日、JR埼京線の赤羽駅から新宿駅までの間の電車内で、24歳の会社員の女性のショルダーバッグから、現金1,000円が入った3万円相当の財布を盗んだ疑いが持たれている。
高橋容疑者は、これまでに電車内でのすりで、10回近く逮捕されていて、捜査員からは「箱師のシゲ」と呼ばれていた。
高橋容疑者は、「わたしがやりました」と容疑を認めていて、自宅からは、60点近いブランド品の財布が押収されていることから、警視庁は余罪についても調べている。
足場崩落、2業者を捜索…業務上過失傷害容疑
読売新聞 4月4日(金)15時25分配信
神戸市中央区のビル解体現場で3日、工事用の鉄製足場が道路に倒れて通行人2人が重軽傷を負った事故で、兵庫県警は4日、神戸市北、垂水両区の二つの解体業者の事務所を業務上過失傷害容疑で捜索した。
県警は現場作業員らに重機の操作を誤るなどのミスがあったとみて原因の特定を進める。
県警は、事故当時、二つの業者の作業員計3人がビル3階部分の鉄骨を重機で取り外す際、何らかの原因で重機のアームの先端部分に接触した鉄骨が、足場とともに道路側に倒れたとみている。県警は業者から資料を押収し、業者による安全対策が適切だったかなどを調べる。
一方、神戸東労働基準監督署は労働安全衛生法に違反していなかったか、解体業者らから事情を聞く。同法の労働安全衛生規則では、作業員が使う足場には、倒壊を防ぐために壁と足場を固定するなどの措置が求められているほか、工期が60日以上の場合は、見取り図などの計画届の提出が義務づけられているという。
<覚醒剤事件>入院先の病院から逃走の容疑者を逮捕 大阪
毎日新聞 4月3日(木)23時54分配信
大阪府警に覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕された男が昨年8月、入院先の病院から勾留執行停止中に逃走した事件で、府警東淀川署が、別の同法違反容疑(使用)で男を逮捕していたことが、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、男は住所不定、無職の小園健次容疑者(41)。小園容疑者は昨年7月、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。同月下旬には、府警吹田署が覚せい剤取締法違反(使用)容疑で再逮捕し、署内で勾留された。
昨年8月13日に体調不良を訴え、大阪地裁が1週間の勾留執行停止を認めたため、大阪府吹田市内の病院に入院。4日後、署員数人が24時間態勢で待機していた病院から車で逃走し、行方不明となった。
先月、東淀川署員が大阪市東淀川区内の路上で職務質問した不審な男が小園容疑者と判明。尿検査で覚醒剤の陽性反応が出たため、先月23日に逮捕したという。
大阪地検は3日、小園容疑者をこの事件で起訴した。
県教委職員が携帯メール6回、ストーカーで逮捕
読売新聞 4月4日(金)12時6分配信
岐阜県警は4日、同県恵那市、県教委事務所係長の男(54)をストーカー規制法違反の疑いで逮捕した。
発表によると、容疑者は今年1月31日~3月6日の間、県内の40歳代の知人女性に携帯電話で計6回、面会を求めるメールを送った疑い。「メールは送ったが、恋愛感情はなかった」と供述しているという。
今年2月上旬、女性からストーカーの被害相談を受け、県警が容疑者に文書で警告していた。
「桜塚やっくん」事故 本人含む3人を書類送検
朝日新聞デジタル 4月4日(金)11時56分配信
タレントの桜塚やっくん=本名・斎藤恭央=さん(当時37)ら2人が昨年10月、山口県美祢市の中国自動車道で死亡した事故で、山口県警が、2人をはねた後続車を運転していた男性2人を自動車運転過失致死などの容疑で書類送検していたことがわかった。桜塚さんについても、はねられる前に車を運転中、事故を起こして同乗男性にけがをさせたとして容疑者死亡のまま自動車運転過失傷害容疑で書類送検した。送検はいずれも先月19日付。
県警によると、昨年10月5日午後4時50分ごろ、美祢市の中国道下り線で、5人乗りのワゴン車が中央分離帯に衝突、2人が軽傷を負った。ワゴン車の外に出た桜塚さんら2人が、後続の2台の車にはねられて死亡した。
相談持ちかけ睡眠薬入りの酒飲ませ強盗 容疑者の女、画像公開
産経新聞 4月4日(金)11時42分配信
目黒区で昨年12月、男性が睡眠薬を飲まされて腕時計などを奪われる昏睡強盗事件があり、目黒署は3日、容疑者とみられる女の画像を公開した。
同署によると、女は昨年12月14日午後、転居の相談をしていた目黒区の不動産業の男性(32)の自宅マンションを訪問。男性に睡眠薬の入った酒を飲ませ、翌15日に男性が目を覚ますまでに、部屋から腕時計など3点(計45万円相当)と現金5万7千円を盗んだとみられる。男性の尿からは睡眠薬の成分が検出された。
女は26~30歳ぐらい、身長約155センチ。同年10月ごろから男性に「転居したいので部屋を紹介してほしい」と相談していたという。
公開された画像は、マンション近くのコンビニエンスストアで食べ物などを買う様子で、茶色い斑点がついた白いベレー帽に紺色ダッフルコート、ピンクとベージュ色のミニスカートに黒いストッキング、茶色いブーツを履いていた。情報提供は、目黒署(電)03・3710・0110。
貴乃花親方、相撲協会の執行部に 九重親方は3階級降格
朝日新聞デジタル 4月3日(木)18時13分配信
日本相撲協会の理事会が3日、東京・国技館であり、続投が決まっていた北の湖理事長(元横綱)を除く親方衆の職務分担が決まった。協会ナンバー2の事業部長には八角親方(元横綱北勝海)が就き、貴乃花親方(元横綱)が総合企画部長として初めて協会本部勤務の執行部に入った。
1月末の理事候補選で落選した九重前事業部長(元横綱千代の富士)は3階級降格の「委員」となり、協会役員から外れた。
また、4年前の暴力団観戦問題や野球賭博事件で降格処分を受けた5親方が、理事長から六つ下で最下位の「年寄」から1、2階級昇格した。外部理事の宗像紀夫・元東京地検特捜部長の提案を受け、理事会で承認したという。一部の親方については「年寄に10年据え置き」といった当時の処分を覆す形となるが、玉ノ井広報副部長(元大関栃東)は「年数も経っており、相応のペナルティーも受けたと判断した」と説明した。
◇
互選で選ばれた北の湖理事長を除く役員は以下の通り。敬称略。
【理事】八角(元横綱北勝海) 事業部長▽貴乃花(元横綱) 総合企画部長、監察委員長▽鏡山(元関脇多賀竜) 大阪場所部長▽千賀ノ浦(元関脇舛田山) 名古屋場所部長▽尾車(元大関琴風) 巡業部長▽伊勢ケ浜(元横綱旭富士) 審判部長▽松ケ根(元大関若嶋津) 九州場所部長▽友綱(元関脇魁輝) 教習所長▽出来山(元関脇出羽の花) 広報部長
【副理事】玉ノ井(元大関栃東) 事業副部長、広報副部長▽芝田山(元横綱大乃国) 巡業副部長▽井筒(元関脇逆鉾) 審判副部長
【役員待遇】高砂(元大関朝潮) 監察副委員長▽楯山(元関脇玉ノ富士) 生活指導副部長▽陸奥(元大関霧島) 指導普及副部長▽山科(元小結大錦) 総合企画副部長▽朝日山(元大関大受) 審判副部長
朝日新聞社
“ナンパ箱”として生き残りをかける大阪クラブ戦争
週刊SPA! 4月3日(木)16時21分配信
![]() |
(写真:日刊SPA!) |
2011年頃から日本全国で吹き荒れている風営法違反によるクラブ摘発の波。「踊ったら逮捕」という警察当局の厳しい取り締まりの結果、深夜1時までの営業時間を守る健全なクラブが出来はじめた一方、純粋に音楽を楽しむ場所ではなくなったという。いったいどういうことなのか? クラブ関係者がこう話す。
「営業時間が短くなったことで、純粋な音楽やダンス好きを相手にしていては客が集まらず、サラリーマンやOLをターゲットにしないと採算が合わないんです。そこで、最も集客できるものとして“出会い”、つまり“ナンパ箱”を特徴にしているクラブが増えてきました」
こうした傾向が特に強いのが、大阪のクラブだ。再開発が進む梅田のクラブ「O」や、心斎橋の「B」、芸能人もDJとしてイベントに参加することでも有名な梅田の「G」、東心斎橋の「W」などは、すべてナンパ箱と化しているという。
「そのおかげで、ナンパされたい女とナンパしたい男で、平日でも行列ができる箱があるくらい」と話すのは、大阪のクラブ関係者だ。
「クラブ側は集客のために、女のコは基本的にエントランスフリー。週末は入場料をとるところもあるが、フェイスブックで『いいね』したら無料とか条件を付けてフリーにしている。“関西一のナンパ箱”と言われるミナミの『G』では、女のコの入場料をフリーにする条件が『ホットパンツかミニスカ着用』にしている。しかも、パンストやレギンスを履いていたらダメ。そんな女たちが集うクラブに、男が集まらないわけがないですよね」
さらに、クラブ側は集まった客のためにDJやMCを使い、男女の出会いを最大限演出してくれる。
「とにかく煽りまくる。DJが『一期一会サイコー!』『この後はどこに行くの?』と煽れば、客は『ホテル!』と叫ぶ。DJブースの横にはマイクを持って客を煽るだけの専属の人もいて、もはや大阪のクラブの名物になりつつありますよ」
生き残りをかけたクラブの熾烈な集客競争。警察当局の厳しい取り締まりは、新たなムーブメントをクラブに巻き起こしてしまったのかもしれない。
<取材・文/日刊SPA!取材班 photo by flickr Quizzes Net>
日刊SPA!