今の時代、おじさんかどうかは、


KARA、少女時代、AKB48のメンバーから顔と名前が一致する人が5人いるかどうかで分かります。


もちろん、俺はおじさんです。

他の異性に、旦那や嫁の愚痴を言っているのは、聞いていていかがなもんかと思います。


なんか、下心が見えるんですよね。


特に、男性が女性に対して愚痴ってる場合。


愚痴はあるでしょうけど、他人に、しかも異性に言って、何をアピールしたいんでしょうか?


とりあえず、ヨソで愚痴を言い合うような夫婦にはなっちゃダメだと思います。

厳しいご時世だけに、少々の粗相なら、泣いて馬謖を切れるような経営者は少なくなって来た気がする。


・・・まー、その人が本当に馬謖レベルなのかどうかは疑問ですが。

「今月は決算月だから、キッチリやれよ!」



・・・いや、毎月キッチリやれよ。

夕方になると調子が悪くなる。


熱っぽいというか。


そんなこんなで、ここ半月程アルコールを全く摂っていない。


・・・逆に、それがマズイのか?

病気になると、なぜか人恋しくなる。


こういうときくらい、彼女は心配してくれているだろうか?


別に心配されるような関係ではないんだけど。


いきなりメールして、寝込んでますってアピールするのもどうかと思うし。


そんな事を悶々と考えていたら、彼女から仕事の事で電話がかかってきた。


あまりの偶然に驚いた。


最後に、「仕事は心配しなくて良いから、ゆっくり休んでください」といわれた。


いつもなら、優しい言葉に心躍らせる所だけど、自分がいない方が職場が楽しかったりするのかな?なんて穿った見方をしてしまうのも、病気のせいだろうか?


彼女の事を考えている時に、偶然電話がかかってきたと言っても、いつも彼女の事を考えてるから、特別偶然じゃないし・・・。


うーん。


そんな事を考えてたら、全然眠れない。

風邪が治るのに1週間も要するのは、やはり年のせいなのだろうか。


めっきりマスクが欠かせません。

参ったな。


泣かれるとは思わなかった。


俺はもう一度謝った。


「本当にごめん。もう二度としないから」


彼女は怒ったように言った。


「そんなの信用できない!」


そして部屋を飛び出していった。


俺は慌てて追いかけた。


階段を下りた所で彼女を捕まえた。


「ちゃんと話し合おう。」


「何を話すのよ。」


「悪気は無かったんだよ。」


「悪気って何よ?悪気が無かったら何しても良いっていうの?」


「そんな事言ってないだろ!」


「そんな事言ってるのと同じでしょ!」



そして二人は別れてしまった。



・・・なんて、そんな誤解で別れるのは嫌だな。


と思いつつ、毎朝携帯を忘れないように心がけている。


おかげで、不必要なケンカもなく、幸せな毎日だ。

彼が帰ってきた。


私はテレビを消し、正座しなおした。


ちゃんと謝ろう。


彼は沈痛な面持ちで部屋に入ってくると、コートも脱がず、マフラーも取らず、突然私の前に正座した。


そして、開口一番


「ごめん。」


と、頭を下げた。


えっ?なんで?なんで謝るの?


唐突な出来事に一瞬訳がわからなくなった。


謝らなければならないのは私の方なのに・・・。


えっ?もしかして、謝る理由があるの?


なにか私に悪い事をしてたの?


色んな事が頭を過った。


そして、涙がこぼれた。

こんなに帰路が短かったなんて、今まで思いもしなかった。


こんなに家に帰りたくない事なんて、いままで一度も無かった。


どうしよう。


全くやましい事はないのに、ケンカなんかしたくない。


どうしよう。


きっと怒ってるんだろうな。


知らない女の子の名前も見たんだろうな。


同僚の女の子がセクハラを受けて困ってるって相談に乗ってただけなんだけどな。


どうしよう。


何を言っても弁解しているように思われるだろうな。


信じてもらえないだろうな。


どうしよう・・・。


そうだ。


こうなったら男らしく謝ろう。


やましい事はないけど、心配かけたのは事実だし。


そうだ、ちゃんと謝ろう。