RG400Γ 燃料コックの増設 | プライベートでいこう

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素人ながら、なるべく自分の頭と腕でバイクの整備やカスタムを行うおじさんのブログ

今日はキジマの燃料コックを左右のキャブレターに繋がっている燃料ホースに割り込ま

せる作業です。

 

 

 

 

 

この燃料コックの増設は必ずしも必要という訳ではありませんが、ガンマの場合はあった

方が何かと安心するからです。

 

そもそもこの処置をする理由は2つの要素が重なっています。

 

ガンマのエンジンはキャブレターの位置の関係でオーバーフローを起こしやすい車体です。

新品のフロートバルブに交換しても最初は良いが、しばらくするとオーバーフローを起こ

し始めます。

 

ほとんどが車体の左側、1番、3番で、サイドスタンドをかけて長時間放置しておくと気

が付けばオーバーフロー時に余剰になったガソリンを外に排出するホースから出てきたガ

ソリンで、床にシミが残っています。

 

少しでも1番、3番のフロートバルブの負担を減らすために保管は直立するレーシングス

タンドを使用しています。

 

でも、ガンマの問題はこれだけではありません。

 

オーバーフローを起こしやすいが故、駐車時の時には必ず燃料コックをOFFにする習慣

が身についていますが、この燃料コックにも問題があります。

 

 

 

 

私の車体は分解整備の時に燃料コックを新品に交換していますが、既にコックをOFF

にしても僅かにキャブレター側に流れてしまう状態です。

 

つまり、車体を駐車して燃料コックをOFFにします。燃料コックからキャブレターま

での燃料ホースはガソリンで満たされているため、フロートバルブの状態が悪いとホー

ス内に満たされているガソリンがキャブレター内に流れ込み、オーバーフローのホース

から過剰になったガソリンを排出します。

 

普通ならこれで終わりですが、燃料コックで確実にガソリンの流入を阻止できないため

さらにキャブレター側にガソリンが流れ込み、再びオーバーフローに陥りガソリンが排

出されるサイクルを繰り返すことになります。

 

このような理由で燃料コックからキャブレターを繋ぐ燃料ホースに追加のコックを挿入

します。

 

作業は簡単、ホースを途中で切断してコックを割り込ませバンドで固定するだけです。

 

2番、4番側

 

 

1番、3番側

 

 

 

 

私の車体はキャブレターのオーバーホール後ほとんどオーバーフローは発生していなか

ったが、先日高速のサービスエリアに駐車し、戻ってきたらガンマがお漏らしをしてい

ました。笑

 

 

 

 

その後、たびたび停車中にオーバーフローを起こすようになったため3番のみ、フロー

トバルブとバルブシートをセットで交換しました。

 

 

 

 

外したフロートバルブの先端にはリング状の段差がついています。

 

 

 

 

交換作業を終え燃料コックを全て開放します、すると

 

なんと、3番のオーバーフローホースからガソリンが勢いよく漏れてきた。あんぐり

 

一度コックを閉じてから再度開いても止めどもなくガソリンが漏れてきます。悲しい

 

不良品? いや、不良品だってこんな漏れ方はしません。バルブシートを挿入した時に

Oリングをねじ切ったか? ちゃんとシリコングリスを塗布して慎重に入れたはずだが?

 

もはやもう一度分解作業が必須な状況です。

 

3番のキャブレターを外してフロートピンをピン抜きを利用して外します。

 

 

 

 

 

ちなみにこのピンは2本の支柱に圧入してあるが、無理にこじって外そうとすると支柱

が折れます。中古でガンマを購入するとこの支柱が折れている車体がまれにあります。

 

以前乗っていた500Γは私自身がこの支柱を折りました。てへぺろその時の教訓で、小さなハ

ンマーで軽く叩くだけで外せるようにピンを加工してあります。

 

フロートバルブを外したらすぐに原因が解りました。バルブシート内にこんな物が・・・

 

 

 

 

この異物がバルブとシートの間に挟まりガソリンの流入を止められない状態になってい

たようです。異物は0.5mmほどの金属片、どこから侵入したのか全くわかりません。

 

大きさからしてキャブレター入口にあるフィルターで引っかかるはずなのでフィルター

以降なのでしょうか? 考えても仕方がないのでバルブシート内を洗浄して組み立てま

した。

 

 

 

 

再度コックを開いたらオーバーフローは収まっていました。泣き笑い

 

やれやれ、試運転をする時間が無くなってしまったのでエンジンを始動して問題が無い

ことを確認して今日の作業は終了。