空燃比計はキャブレター調整の必需品 | プライベートでいこう

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素人ながら、なるべく自分の頭と腕でバイクの整備やカスタムを行うおじさんのブログ

CRやFCR、TMRなどのレーシングキャブレターに交換してみたい人は結構多い

かと思います。

 

ショップに依頼してセットアップしてもらう事もありだし、時間がかかっても自分で

セッティングしたいとがんばっている人も多くいます。

 

 

 

 

 

 

たとえCBやCBX用として売っているキャブレターも、そのまま付けて乗っても楽

しんで乗れるレベルじゃないし、各ジェットを交換するのにはある程度の知識も必要

だったりします。

 

私は調子の悪い状態からでも改善していく過程を楽しむのが趣味なので問題ありませ

んが、調子の悪い状態が続き、嫌気がさしてノーマルに戻してしまった人もいるよう

です。

 

昔から行われてきた、「ジェット交換→乗ってみる。また交換→乗ってみる」を行っ

ても濃いのか薄いのかは判断出来ても、どれくらい濃いのか?、どれくらい薄いのか?

がわからないと膨大な時間と手間がかかってしまい、そのうちに嫌になってしまう・・

なんて事になりがちです。

 

こんな状況を打開するアイテムが空燃比計(A/F計)です。

 

以前は高価でとても手の出なかった代物ですが、今では手の届く価格になりました。

 

これを使えば飛躍的に時間の短縮が可能です。だって数値で判断できるから。

 

キャブレターはそもそも高額です。そこまで決心して購入するのならA/F計も一緒

に購入しましょう。

 

A/F計にもいろいろあって、ハンドル廻りにA/Fメーターを付けて常時数値を表示

する物や、キャブレター調整の時だけ付けてロガーを使い、後からデーターを取り出

す物などいろいろあります。

 

私個人の考えとしては、瞬時に振れるAFRをメーターで確認しながら走行するのは

正確な値を把握できないし、そもそも危険だと思います。

 

私が使用している物はこれ、イノベート LM-2

 

 

 

 

 

コントローラーは調整の時のみ、カウルやタンクに張り付けて使用し、液晶パネルを見

て数値を確認する事も出来ますが、データーはSDカードに保存されるため後からPC

で見ることができます。

 

 

 

 

 

これがA/Fセンサー。調整のデーター取りの時のみ装着します。

 

 

 

 

 

CBもCBXもマフラーにセンサー取り付け用ボスが溶接してあります。

 

 

 

 

 

このLM-2、回転数を測定できないトラブルが多いようです。車よりバイクに使用する

人の方が多く発生しているように思います。ノイズ対策が甘いからでしょうか?

 

私も回転数を検知するオプションの「インダクティブクランプ」を購入しプラグコード

にかませてみましたがノイズを拾いまともに表示しませんでした。

 

 

 

 

解決方法はこれといって定番な対処は無いようで、アナログ入力端子を改造したり、抵

抗を追加したりと皆さん個人の努力により解決されているようです。

 

私の場合、イグニッションコイルの点火信号を分岐させ、1MΩの抵抗を通してインダ

クティブクランプ入力端子に接続しました。

 

 

 

 

1MΩの抵抗は計算値で導き出したものではなく、数種類の抵抗を用意し試行錯誤しな

がら1番安定したのが1MΩでした。抵抗値によっては、ある回転数以上が測定できな

かったり、実際の回転数とは違う値を表示したこともありました。

 

CBX750の場合、LM-2本体は両面テープで張り付けます。走行中液晶パネルも見

えますし、操作も簡単にできます。

 

 

 

 

電源は車体左側のシガーソケットから供給しています。

 

 

 

 

 

イグニッションON、オープニング画面。

 

 

 

 

エンジンスタート。回転数が表示され、画面を切り替えるとAFRが表示されます。

 

 

 

 

 

理想空燃比は14.7。アイドリング時はこの値でOKですが、走行中には出力空燃比

(11~13)になるよう調整します。単純な事ですが、AFRの数値がなければ濃い

か薄いかなんて判断はプロでなければ難しいです。

 

回転数とAFRを同時に表示。

 

 

 

 

SDカードに記録したデーターをPCで表示。黒が回転数でピンクがAFR。

 

 

 

 

さらにUSBでLM-2とPCを繋ぐとLM-2に表示されている数値をPCで見る

こともできます。オレンジの▲は最高値、緑の▲は最低値です。

 

キャブレターにTPS(スロットル・ポジション・センサー)を付ければアクセル開

度のデーターも得られるし、車だったら水温、エアフロ、などさまざまなデーター取

得が可能です。

 

 

 

 

峠道を普通に走行しているデーターです。アクセルONとOFFを頻繁に繰り返して

いるのでAFRの数値は目まぐるしく変化します。

 

 

 

 

見やすくするためAFRの曲線にスムージング処理をかけてみました。

 

 

 

 

AFRは12.8あたりを中心に上下しているので、濃くて被ることも無いし、薄くて失速

することもありません。当然、プラグも綺麗に焼けてます。

 

新品のプラグを入れてもしばらく走行するとプラグが被ってしまうような車体は、走行

中のAFRが頻繁に10以下になる状態です。

 

数値で見るとわかりやすいでしょ?