2018年度に日本株で大活躍?したのはアノ投資家・・・
2019/4/5日本経済新聞 『海外勢の株売り 日銀買いが相殺』より2018年度の日本株式の売買動向を如実に表している記事です。世界経済の先行きに慎重となった海外投資家は日本株を5兆6300億円売り越し、一方その売りを一手に受け止めたのは、ほぼ同額(約5兆6500億円)のETFの買い入れで相殺したのが日銀でした。海外勢の日本株売りは相次ぐ投資判断引き下げを受けたものであり、その大きな売りを日本の中央銀行である日銀が一手に受けるというイビツな日本の株式市場の構図です。日銀は2010年から中央銀行として唯一、株式というリスク資産を市場から買い入れ、資産価格の上昇と個人消費の活性化を促し物価上昇につなげるための異例とも言える金融政策を採用しています。昨年12月には日銀の黒田総裁の「2%のインフレ目標の実現にはまだ時間がかかることを考えると、ETFの買い入れを含む金融緩和からの出口のタイミングやその際の対応をまだ考える段階ではない」との趣旨の発言からも、まだこの「株が下がったら買い支える」という特殊な金融政策はすぐすぐには終了できず、暫くは続くと思われます。因みに日銀のETF保有残高は約29兆円、東証一部に時価総額である約600兆円の5%弱と言われ、これまで日銀が買い入れてきたETFの買入原価は日経平均株価が約18,000円程度の水準と言われています。今後もしも、大きく日経平均株価が下落する事態が生じ、日銀の保有資産(ETF)の下落→日銀の自己資本の毀損となれば、日本としての信用力に傷がつくのが懸念されます。。。我が国の株式市場は約60%超が外国人投資家により売買がなされており、約2,100社とも言える大小様々な企業が上場している東証一部において、約5%程度をETFを通じて保有する日銀の金融緩和政策の出口戦略はとても気になるところです。