2019/4/9日本経済新聞
『米国でたまるマグマ』より
今日の紙面は
英国EU合意泣き離脱への措置、
日銀さくらレポート、
ESG投資に対応するアジア企業等々、
いくつか読みどころのある記事もありましたが、もしかすると市場全体の投資家心理や雰囲気を一転させるかもしれない、、、アノ指数の動向が気になります。アノ指数とは「米国VIX指数先物」です。この動向はマーケットにおける投資家の気持ちを表します。
昨日は日経平均で寄り付き(取引開始時点)で上昇して年初来高値で始まった(実はお客様から長らく預かっていた日経レバETFが瞬時に売却!)と思いきや、その後は売りに押され終値では先週末比で下落して終わり、日経平均22,000円乗せはまた適わずでした。
この状況をある市場関係者は「昨年10月の世界同時株安の時と似た雰囲気だ」とコメントしており、その原因は米国株式の予想変動率を表す米VIX指数の先物の動向が再び低下してきています。この状況はマーケットの膠着状態が暫く続くとの見方を前提に、変動率(ボラティリティ)を売るという取引が増えていることを示しています。しかしこの取引が膨らみすぎると、小さなショックがきっかけとなり市場が逆回転してしまう可能性もあります。
18年10月は米国の長期金利上昇がきっかけとなり、この取引解消が一気に進んで変動率が急上昇すると、膠着相場で利益をあげていたリスク量一定に収めるファンド(リスク・パリティ・ファンド)の株式自動売りを招いて、世界の株安となったと言われています。現在のこの変動率が低いまま、緩やかながらリスク資産である株式が買い進まれる状況は昨年10月の市場急落のデジャブを彷彿させます。
マーケットにおいて「〇〇ショック」は幾度となく繰り返される訳ですが、様々な投資家タイプや自動売買等の取引手法により昨今の市場はより変動が大きくなり、リスク管理はより複雑化していると思います。
特に株式市場において、日々の株価の上下変動は確かに大きくなっていますが、本来の企業価値は毎日それほど大きく変動している訳ではないかと思うのです。
多種多様な投資家が参加するマーケットの雰囲気を映す指標の動向はとても気にしながらも、本来の価値に投資するという根底にある考え方は様々な場面でお伝えしていきたいと思います。