尾道の古寺では千光寺が一番有名ではないでしょうか。
千光寺の案内にあるように中腹にあるお寺へは、大半の観光客が山上まで車で行くかロープウェーに乗ります。
今回は歩いて登ることにします。
運動不足解消もありますが、歩くことでしか見えないものがありそうです。
JR山陽線の千光寺踏切から真っ直ぐに登る千光寺道を行きます。
標高100mほど千光寺まで一気に登る階段道です。
初めのうちは道端の花なども目に留まりますが…
しだいに息が切れ出してこのようなものが目に留まるようになります。
その茶店の向かいが休憩展望スペースになっていました。
天寧寺の三重塔越しに尾道市街や尾道水道、尾道大橋を望む尾道を代表する風景でテレビなどにもよく登場しますね。
山陽線を行く貨物列車が長いのが良く見えます。
休憩していると「千光寺まではまだまだだから下りてロープウェーがいいよ」と声をかけられましたが頑張りました。
汗がボロボロ出ましたが。達成感、気持ちいい…
本堂の手前にある三十三観音堂があります。
西国観音霊場の各札所の御本尊、観世音菩薩33体が祀られ、ここにお参りすると西国観音霊場を巡拝したのと同じ功徳があるとされます。
正面には鐘ではなく念誦が吊り上げられていました。
桜木で造られた「百八煩悩滅除大念珠」です。
幸せを念じながらと引くと珠が上から落ちて音がします。この音で煩悩を打ち消して観音様の御守護が頂けるそうです。
う~ん…
そして朱塗りの本堂です。赤堂とも呼ばれます。
尾道を一望するお堂に安置されたご本尊の千手観音は33年に一度公開される秘仏だそうです。
見上げれば護摩堂。
こちらは鐘楼と朱塗りのお堂が続きます。
千光寺の境内には大きな岩がいくつもあります。
光明真言、大日如来真言の梵字が刻まれた梵字岩。
太陽と月の光を鏡のように反射させていたと伝えられ、鏡には神が宿るという信仰の対象だった鏡岩。
千光寺が建つ位置といい、どこか宇宙との繋がりを感じさせます。やはり人間は天により定められた運命に従って生きることしかできない。それゆえに煩悩との葛藤…
生かされるということの意味を深く考えます。
境内からさらに登ると今回の旅の終着の千光寺公園です。もうひと頑張りしましょう。
千光寺の境内から千光寺公園へと続く散策路は「文学のこみち」と名付けられ、林芙美子や志賀直哉など尾道にゆかりのある文人の作品を刻んだ石碑が並びます。
浅学な私は碑に刻まれた文章を始めて読みますが、一番しっくりきたのはこちらです。
「大屋根は みな寺にして 風薫る」
児童文学作家の巌谷小波という人が詠んだものだそうです。
まさに今朝からずっと尾道を歩いてきて感じる空気…
船や人々が忙しなく行き交う水道や街にどこか包み込むような優しさがあります。
それは山の斜面から街を見ている神仏の慈愛のように思えます。
そしていよいよ展望台までやってきました。
展望台から見る尾道は街は想像以上に狭くまさに猫の額のような土地ですが、その中に人を惹きつける場所が無数にあって、到底今日一日だけで見て回ることはできませんでした。そ
の魅力に惹かれて何度も足を運ぶ人も多いのでしょうね。
向島の造船所の全景が手に取るように見えます。
船で渡ってあちらからの尾道も見てみたい。
つぎはいつ来ることが出来るでしょうか…
尾道の記事終わり。
















































































































































