年末で各地の例会を歩いた記事をいくつか書きました。
私の所属の会も最終例会。いつもより早く会場に出て仲間を迎える準備をします。
冬至の日。17時すぎなのにもうこの様子。
6/18の地震で会場が使えなくなりふだんは時間が重なる会の会員が来たり、今年も多くの方が当会に足を運んでくれました。
何年ここにいても一番勉強になりそしてうれしいのが入院患者さんの出席。
例年になく出足が鈍く心配したけれど、終わってみれば患者さんのほか看護師長やスタッフの参加があり充実した例会となりました。
病院がある地域の断酒会だから、どれだけ病院から出席してもらえるかが自分たちの活動のひとつのバロメータになります。
断酒会・AAの「今まさにお酒の問題と向き合い始めた人たちの回復を手助けする」という大切な役割。
国・自治体でアルコール依存症対策の柱とされている「SBIRTS」の最後の「S」はSelf-help group。
当初は「SBIRT」として策定されたのを「医療と自助グループの連携が重要」であると、三重県四日市市のかすみがうらクリニック副院長・猪野亜郎先生が強く提唱されて加わった。
当会でも繰り返し出席してもらえる例会づくりを強く意識しています。
患者さんの気持ちに体験談で答える。それが私の心がけ。
体験談とは飲酒歴や飲酒時代の出来事だけでなく、それをふまえて考えたことや断酒後の変化などなど幅は広い。
半年近く病院から出席してくれている方がいます。
退院後に飲まずにいる自信がなくふんぎりがつかないと話されました。
自信なんかないほうがいいんや…
そのことを根拠のない自信に溢れて病院を出て、3回の入退院を繰り返した私の体験談として話します。
抽象的な話や言葉遊びはかっこよく聞こえてもあとに残らない。病気の姿を曲げない。必要以上に楽観的なことを言わない…
例会が終わってから彼と雑談はしても、聞かれないかぎりは講釈をすることはありまん。
帰り際に「今日はありがとうございました」と言ってくれたときは、何か彼に響くものがあったんだろう…
私がこの場に通い始めたときもそうでした。
頭を殴られたような話を聞いて考えさせられたことも多くあったけど、昨日今日会ったばかりの私を目の奥から見る視線に教えられたように思います。
だから私も自分が出来る最大限の視線を出席してくれる患者さんに注ぐように努めています。
そして、それはこのブログでおいてもまた同じ…