祈り | あるちゅう司法書士の思うまま

あるちゅう司法書士の思うまま

アルコール依存症のどん底を経験、現在は司法書士として第4の人生を歩む。アルコール問題のほか旅行記、鉄ネタ、たわごと…
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 午前中で大阪市内での会合が終わり、院内例会に寄って帰ります。

 地下鉄と私鉄を乗り継いで病院の最寄駅に着いたのは病院のバスが出る3分前でした。
 病院のバスは200mほど離れたJRの駅から出ます。商店街を走って、ギリギリバスに間に合い途中から院内例会に参加できました。

 今日は2か月に一度ぐらい顔を見せるKさんがお話をされました。

 浪花節の強い人情話をされるのですが、いつも「みなさん、真剣に断酒とのことを考えてください。お願いします」と語りかけて話を締め括られます。
 

 お願いします…

 アルコール依存症者がお酒を飲んでも、病気の本人はもちろん巻き込まれていく家族にも何ひとついいことはない。

 Kさんが舐めた苦しみ、家族を叩きのめした悲しみをこれ以上誰にも味わってほしくない。
 でも、そのためには苦しくても最後は自分自身で動くしかない厳しい病気。

 入院患者さんの姿に自分を見ている。

 酒なんかで不幸になるなよ、愛する人を失うなよ、頼むよ。

 Kさんの叫びというか祈り。それが「お願いします」に込められているのだろう…
 

 なぜか院内例会で最後に指名されることが多い私。今日は熱く語ってしまった。

 お酒を辞めている人の姿を見に来てください。「やるべきことをやれば」必ず止まります。

 Kさんの足元にも及ばないひよこだけれど、気持ちは同じなのです。