彦根裏通り | あるちゅう司法書士の思うまま

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アルコール依存症のどん底を経験、現在は司法書士として第4の人生を歩む。アルコール問題のほか旅行記、鉄ネタ、たわごと…
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 芹川堤をあとにして夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアに行ってみます。

 



 キャッスルロードは彦根城の西側に古い町並みを再現した商店街ですが、いかにも観光地化されていてカメラを向けても絵になりません。

 彦根に頻繁に来ていた時期には毎度ここを通ったのですが、一度も車を停めなかったのは風情を感じなかったからなのでしょうね。

 あてもなく裏通りへと入るとこの楼閣が目に留まりました。



 浄土真宗本願寺派の明性寺。
 門前の案内によれば本尊の阿弥陀如来は石山寺から寄進されたもので、歴代井伊家の位牌も安置してあるそうです。

 立派な山門と本堂です。

 



 教科書に登場する有名な大名も僧侶の力を頼りにしていたことをうかがわせます。

 これまた立派な親鸞聖人の立像もありました。

 



 さらに彦根城の外濠までくると和洋折衷というか、和の中に西洋が垣間見える面白い建物がありました。



 スミス記念堂。
 昭和6年に日本聖公会彦根聖愛教会の牧師・パーシー・アルメリン・スミスが建設した和風教会堂だそうです。

 離れた場所から見ると完全な寺社建築ですが、扉には葡萄や十字架が刻まれています。

 



 窓だけ切り抜くと完全に西洋建築です。



 滋賀県には近江八幡を本拠に建築や様々な文化で活躍したヴォーリズ設計の建物が数多くあります。
 この地には広く海外の人や文化を受け入れるおおらかな風土があったのでしょうか…

 それはまた近江商人の気質や商法とも関係があるように思え、興味が尽きません。