室津漁港 | あるちゅう司法書士の思うまま

あるちゅう司法書士の思うまま

アルコール依存症のどん底を経験、現在は司法書士として第4の人生を歩む。アルコール問題のほか旅行記、鉄ネタ、たわごと…
2018年5月より前の記事はアカウント移行後の不手際により写真が消えているものがあります。
judics.blog@gmail.com

 兵庫県には山陽新幹線の駅が4つもあります。
 一番西の相生から海沿いに東に入ると今はたつの市の一部、旧御津町の室津という地区があります。

 着いてみると典型的な漁港の集落でした。



 港のすぐ前には漁業の安全を見守る神様が鎮座していました。



 室津には私好みの古い町並みがあるのは知っていましたが、今日はお客さんから教えて頂いたことも多くありました。

 まず室津という地名。
 播磨風土記に「この泊り、風を防ぐこと室のごとし」と由来が書かれているそうですが、実際その通り半島状に囲まれた天然の良港です。



 道端にある石碑にはいくつか本陣と記されていました。



 現在も山陽新幹線をはじめ鉄道や山陽自動車道、国道2号線は姫路から龍野を通り相生へ抜けているように、中世の街道筋からも逸れていたのではと思われるのに、大名たちはなぜ室津に宿泊したのでしょうか?

 その答えもお客さんが教えてくれました。

 室津は島原や福原よりも古い日本で最も古い遊郭があった場所なのだそうです。九州や四国の大名もまず室津で船から下り、遊女との時間を楽しんでから先へ向かったといなのですね。



 残念ながら本陣跡はどれも小さな石碑が建つだけになっていますが、古い町並みは今も健在です。

 



 遊郭として栄えた頃の賑わいが聞こえてきそうです。



 黒壁の建物が多く落ち着いた佇まいになっています。

 このお寺の門も独特の形をしています。いろんな地方の文化がここ室津の港で融合したのかも知れませんね。