明通寺 | あるちゅう司法書士の思うまま

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アルコール依存症のどん底を経験、現在は司法書士として第4の人生を歩む。アルコール問題のほか旅行記、鉄ネタ、たわごと…
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 福井県の若狭地方は京都府と境を接する場所でありながら、今までじっくりと見たことがありません。
 これといって見るべきところがない…。こんな印象でした。

 ところが小浜市は「海のある奈良」と呼ばれるほど古寺の多い地域だと聞き、そのひとつ明通寺を訪ねました。

 国道27号線からずいぶん入った山肌に明通寺はありました。 



 福井県の寺社建築では明通寺の本堂と三重塔だけが国宝に指定されているというほかの知識もなく訪ねたのですが、お寺を囲む樹齢の長い巨木、その斜面を駆け上がる石の階段と初めから風格が漂っています、

 



 志納を済ますと本堂の中を案内すると促されました。

 本堂へ向かう坂道も静寂な空気が張り詰め霊験あらたかな雰囲気が漂います。



 階段を登りきると正面に三重塔、右手に本堂がありました。

 



 明通寺は京都の清水寺も創建した坂上田村麻呂が806年に創建したと伝わりますが、本堂と三重塔は鎌倉時代に建立されたものだそう。

 確かに装飾が少なく簡素ながらも質実剛健で、建立された鎌倉時代の支配層だった武士の思想を読み取ることが出来なくもありません。

 このあと本堂内でをご案内いただきました。
 
 中も同じように派手さはなく、3体の仏像と人々の祈りを象徴だけが置かれていました。



 この深い谷にこの荘厳な寺院を作った人々の力。その力を生み出した信仰…



 人間を超えた尊大な存在。
 厳しい境遇を生きた昔の人たちは今以上にそれを感じることが多かったのでしょうね。